第八幕その三
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「テーブル掛けから何か出しましょう」
「わかりました」
こうしてです、皆はトロットの案内である場所に入りました、そこはやっぱりおもちゃで出来た木々の中でした。木々の中でおもちゃやぬいぐるみの鳥や獣達がいます。
その鳥や獣達を見つつ腰を下ろしてテーブル掛けを出してでした。
皆で食べはじめます、トロットはこの日はサンドイッチとフルーツジュースを出したのですがこの時にでした。
キャプテンはそのサンドイッチを食べながらこんなことを言ったのでした。
「不思議な気持ちになるね」
「そうよね、こうしておもちゃやぬいぐるみの中で食べてると」
「全くだよ」
こうトロットに言うのでした。
「わし等は生身だしね」
「生身の生きものは私達だけで」
「食べたり飲んだりするのもね」
このこともというのです。
「わし等だけで」
「不思議な気持ちになるわ」
「そうね、けれどね」
「食べることはね」
「しておかないと」
このことは絶対にというのです。
「お腹が空いたら何も出来ないわ」
「本当にね、だからだね」
「食べて」
そしてというのです。
「そのうえでね」
「ちゃんと動ける様になって」
「女王にもお会いしましょう」
その蝋人形の女王にというのです。
「そうしましょう」
「そうだね、不思議な思いがしても」
「私達は私達だから」
「飲んで食べないといけないからね」
「だからだよ」
それでというのです。
「食べよう」
「皆でね」
「このサンドイッチも美味しいですね」
カルロスはサンドイッチの味自体のことを言いました、白い食パンに色々なものを挟んでいるそれを食べながら。
「ハムサンドも卵サンドも」
「そうでしょ、カルサンドもツナサダラもあるわよ」
「私は野菜サンドがいいね」
「僕はハンバーグサンドとステーキサンドだね」
教授とモジャボロも笑顔で食べています。
「どれも美味しいけれど」
「第一はそれかな」
「どのサンドイッチも美味しいですね」
カルロスは教授とモジャボロにも応えました。
「ですからどれを食べようか迷います」
「それだけ美味しいっていうのね」
「はい、どのサンドイッチも」
「このテーブル掛けから出した食べものはどれも美味しいけれど」
それでもと言うトロットでした。
「カルロスはサンドイッチが特に気に入ったみたいですね」
「そうなんですか」
「だからそう言うのかも知れないわ」
サンドイッチが一番だとです。
「私はどれも美味しいと思うけれどね」
「どれもですか」
「そう、どれもね」
テーブル掛けから出したどのお料理もです。
「美味しいと思うわ」
「トロットさんはそうですか」
「カルロスにはこの味が合ったのかしら」
こうも言っ
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