第八幕その二
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「この国の皆を一日中動ける様にしたらって提案して」
「オズマ姫が」
「それで女王も納得してね」
そうしてというのです。
「なったのよ」
「皆が一日動ける様になった」
「そうなったの」
「そうよ、まさにね」
そうだというのです。
「一日中になったのよ」
「そうですか」
「そう、そしてね」
さらにお話したトロットでした。
「今こうしてね」
「おもちゃやお人形の人達もですね」
「一日中動いているのよ」
「そう変わったんですね」
「そして女王はね」
その彼女もというのです。
「この国を一日中治めているのよ」
「そうですか」
「そう、そしてね」
「今からその女王のところに行くよ」
「そうするんだよ」
教授とモジャボロも五人にお話します。
「プレゼントを届けにね」
「使節団として行くよ」
「メリーランドの女王とキャンディマンがいるよ」
キャプテンも言います。
「その人達とお会いするからね」
「この国を治めている女王と」
「そしてね」
「キャンディマンさんがですね」
「そうよ」
またトロットがお話します、大きなおもちゃのブロックで出来た建物が並んでいるその家々が並ぶ道を進みながらです。
そうしつつです、こうお話したのでした。
「あの人達がいるのよ」
「今度はその人達とお会いしますか」
「そうよ」
実際にというのです。
「楽しくお話しましょうね」
「その人達とも」
「お会いしてね」
「おもちゃと人形の国なんて」
それこそと言ったカルロスでした、ここまでお話してです。
「オズの国ならではですね」
「そうでしょ、この国もね」
「オズの国なんですね」
「不思議の国だから」
「こうした国もあって」
「そうよ、私達は今ここにいるのよ」
そうだというのです。
「おもちゃと人形の国にね」
「そしてですね」
「そして?」
「これから食べるわよ」
「お昼ですね」
「そうよ、この国は皆おもちゃとお人形でしょ」
このことからお話したトロットでした。
「だから皆食べる必要がなくてね」
「だから食べるところがないですね」
「そうよ、だからね」
それでというのです。
「私達で食べましょう」
「そういえば食べる様な場所は何処にもないですね」
カルロスも他の子達も周りを見回しました、すると色々なお店があるのですがそれでもなのでした。
食べもののお店はありません、それでなのでした。
五人共気付いてです、そうして言いました。
「そういえばね」
「レストランとか食堂とかないね」
「ファーストフード店も」
「食べる必要のない国の人達だから」
「それでなのね」
「そうよ、何処か誰の邪魔にもならない場所に行って」
そしてというのです。
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