第36話
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るし。……まさかとは思うけど、”ミュゼ”の名前も偽名とかじゃないでしょうね?」
「さすがにそれはないのでは?実際にミュゼさんの祖父母も存在していらっしゃるのですから。……まあ、予めイーグレット伯爵夫妻と口裏を合わせているのでしたらわかりませんが。」
「シクシク……お二人とも私の事をそんな風に見ているなんて、酷いですわ……」
それぞれジト目で見つめてきたサフィーとルディの指摘にミューズはわざとらしく嘘泣きをして答え、その様子を見たサフィー達は冷や汗をかいて脱力した。
「フウ………この世界の新Z組の状況も確認できたし、ギルドに向かう前に朝食を取らないか?」
「そうですね。……この世界の教官達と鉢合わせをしない為にも、遊撃士の方達と合流して仕事に向かった方がいいですしね。確かクロスベルでの特務活動には東通りも入っていましたし。」
「それとこの世界の私達もそうですが、旧Z組の皆さんとも鉢合わせをしないように気をつける必要がありますわね。」
「あんた達はいいわよね……あたしなんて、地元で知り合いが多いから、知り合いに見つからないようにいっつも気をつけているんだから………」
そして並行世界の新Z組はその場から去って行った。
その後オルキスタワーに到着し、受付で要件を告げたリィン達はエレベーターに乗ってクロスベル皇族専用のフロアに向かった後形式的なチェックを受け……クロスベル皇帝の執務室に通されるのだった。
〜オルキスタワー・34F・皇帝執務室〜
「皇帝陛下、失礼します。」
「ああ、入ってくれ。」
ヴァイスの許可を聞いたリィン達は執務室に入って来た。
「ぁ…………」
「お久しぶりです。」
「御二方ともご健勝そうで何よりですわ。」
「失礼します。」
執務室に入り、ヴァイスと共にいる黒髪の女性を見たユウナは呆けた声を出し、リィンやセレーネ、アルティナは挨拶をした。
「―――リセル教官!」
するとその時ユウナは嬉しそうな表情で黒髪の女性に走って近づき
「ふふっ、3ヵ月ぶりですね、ユウナさん。」
黒髪の女性は微笑みながら自分に話しかけたユウナに答えた。
「………?ユウナはそちらの方とお知り合いなのか?」
「うん。去年リセル教官がクロスベルの軍警察学校の臨時教官を務めた時に知り合いになって、色々とお世話になったの!あの時も助けられちゃって………」
「あの時………?」
クルトの疑問に答えたユウナのある答えが気になったリィンは不思議そうな表情をし
「なるほど……お嬢さんがリセルの話にあったトールズの第Uに留学中の未来の俺やロイド達の後輩か。中々健康的なお嬢さんじゃないか。何となくエステル
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