2部分:ファフナーの炎その一
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官にまであった男にしては妙な話だがな」
これは確かにそうであった。宇宙軍司令官ともなれば皇帝の側にいることも多い帝国軍の最高幹部の一人である。その彼が謎多き人物というのも実に奇妙な話であった。
「それに」
「それに?」
「あのクンドリーという女だ」
崩壊前にこのニュルンベルグに来た女である。今はヴァルターの婚約者であるエヴァの側にいる。黄金色の髪に髪と同じ色を持つ神秘的な美しさの女性である。
「彼女も何か不思議なところがある。そもそも何者だ、あれは」
「バイロイトからの難民であった筈ですが」
「そうだろうか」
だがヴァルターはそれには懐疑的であった。
「ただ単なる難民だと思うか」
「といいますと」
「すぐに身元を洗いなおしてくれ」
彼はすぐに部下にそう命じた。
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