ペルソナ3
2048話
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そんなアイギスだけに戦うのが嫌になって逃げた……という事は、ないと思うんだが。
「出来ればアイギスを探したいところだが、残念ながら今夜も影時間になれば、恐らタルタロスからシャドウが出てくるだろう。……もっとも、あれだけ大量にシャドウが出て来ているのを考えると、タルタロス以外からでもどこかかからやって来てるように感じないでもないのだが」
そんな風に呟く美鶴だが、実際それは間違っていない可能性が高い。
タルタロスからシャドウが出て来てるのは間違いないが、出てくる以上の数が街中に溢れているのは間違いないのだから。
「そんな訳で、アイギスを探すのは影時間が終わってからという事になる。ただ。私達バックアップ班の方でもアイギスを探してみるので、もし見つけたら……」
美鶴の視線が俺に向けられる。
そこにあるのは、恋人に向ける甘い視線……ではなく、S.E.E.Sのリーダーとしての視線だ。
俺もこんな場所でイチャつくようなつもりはないので、頷きを返す。
「分かってる」
結局アイギスが何を思ってこんな事をしたのか……それは俺にも分からなかったが、見つけたら即座に捕らえる……いや、この場合は保護するか? ともあれ、そんな風にするという事を決め……影時間になる前に、俺が決められた場所まで、影のゲートで送っていく。
それぞれがバラバラの位置に移動するという事は、当然のようにこっちの戦力も拡散するという事になるのだが……幸い、タルタロスの外に出てくるシャドウは、そこまで強い訳じゃない。
戦力を分散しても、各個撃破される……というような事はない筈だ。
また、もしイレギュラーシャドウや門番シャドウのように強力なシャドウが出て来ても、少し時間稼ぎをすれば美鶴達から連絡を受けた俺がすぐに影のゲートで援軍に向かう事が出来る。
本来なら戦闘に回りたい美鶴だったが、やっぱりサポートする側の戦力も必要になるという事で、サポートの方に回っていた。
タルタロスの上の方にはエントランスからでもサポート出来ない美鶴のアルテミシアだったが、それでもタルタロスの外であれば、問題なくサポート出来ている。
……実は、ペンテシレアでならサポート出来るのは分かっていたんだが、アルテミシアになってもサポートが可能だとは思ってもいなかったんだよな。
これはまさに、嬉しい誤算と言ってもいいだろう。
後ろからサポートしてくれる相手がいるというのは、かなり戦いやすいという事を証明してくれたのが、美鶴達だ。
いやまぁ、今更言うまでもなく、今までにも何度かサポートはして貰った事があったから、その辺りは承知の上だったんだけどな。
「では……アクセル、頼む。配置は昨日と同じで構わない」
美鶴の言葉に頷きを返し、それぞれを昨日と同じ場
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