暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
全てが始まる前に
第12話 【驚愕の事実】
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れでも変わらずに、前に進もうとするその意志は本物だ。だから、もう心配する必要はないだろう。もし耐えられない時は爆発していいって伝えてある。だから大丈夫…なはず。


そしてオレはというと、今は色々な場所に行って調査をしている。

ギルド面のことではなく、個人でだ。

調べているのは――リサーナの亡骸だ。

ミラからはリサーナの体は魔力になって空へと消えたって聞いている。
だが、何故そこで疑問に思わなかったのか。
それはオレが異世界人だからかもしれないが、それでも解せない。
死んだ彼女の体が何故消えたのか。それを知らなければ気が済まない。
これは、リサーナが死んだことに対してに現実逃避しているわけじゃなく、真剣に前を向いて調べていることだ。

もし、彼女の体がそれでなんかの形で現れるような形になったら怖…いやダメだろ。

それに、もしかしたら彼女の体を利用するために誰かが盗んだかもしれないし――――

彼女が生きていて、どこかにいるという可能性があるかもしれない。

――――やはり現実逃避なのだろうか。ショックをもらったのはオレもそうらしい。

だが、それは他の皆も同じだ。現にも疑問に思ったやつも居たのだから。

それは―――この4年間で妖精の尻尾に入ったミストガンだった。

彼はどうやらこの現象を心当たりあるらしく、一緒に調査をしている。
っといっても、別々に行っているのだが。

因みにミストガンは今回のS級魔道士昇格試験で合格した実力者の1人だ。

試験官にはオレとラクサスで観ていたが、彼の現場判断も不安な点は少なく、そして彼の魔法も謎だが場への対処として悪くない。魔法を跳ね返すというのに感心してしまった。
そして彼の接近戦も侮るようなモノではなく、そこも極めていると思える。

彼の魔力を感じられないが、別の力は感じられる。あの化物と居た女とは別の力だが、今は仲間だし疑う必要はない。
現にもマスターは「ミストンガンは信用に足る人物」として評価がある。顔を隠しているが、マスターがそのことを良しとしているならなにかを言う必要はないのだろう。


――――今そのミストガンとマグノリア外れの森で打ち合わせをしている…のだが、
どういう訳か、目の前の彼は無言のままだ。

…いつも無言だが、今回はその無言は長い。具合でも悪いのか?

「…おい、ミストガン?どうしたんだお前…大丈夫か?」

オレの答えに彼はハッと我に返った…ええ…ぼーっとしていたのか…?もしかして本当に具合が悪いのかこいつは…


「…今回は、教えたいことがあってこの打ち合わせで呼んだわけだが」

「お、おう。なんだ?」

いきなり本題か
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