Side Story
変わりゆく者達へ 〜Message from will of the primitive〜
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えてしまうのは、とても怖くて、哀しかったよ。
笑っちゃうよね。
自分が消えゆく身になって初めて、白・黒との戦いがどんなに無駄な事だったか、創造神やあの子に消されていった命がどれほど悔しい思いをしていたのかを理解したんだから。本当、最低だったと思う。
だからって訳じゃないけど……
君達は、君達が思うままに生きて。
白いものや黒いもののように、誰かや何かに付き従ったり、無理矢理合わせる必要なんか無い。
君達自身が、君達自身の意志で、君達が認識する世界を構築していってほしい。
時間と時間を繋いだ先で、有限の君達が結界を越えて白と黒の世界へ辿り着く。そんな驚きの展開があっても良いよね。勿論、其処に禁忌は無い。危険はいーっぱいあるけどね。やれるところまでやってみると良いよ。
ただね。
ただ……君達の意思が、同じ時間を生きる誰かと向き合って認め合えるものだという事実だけは、どうか忘れないで。
君達の魂は一つ一つが違う色を放つ光だけど、それは他の色を塗り潰す為のものじゃない。
君達は「個」であって「孤」ではない。
創造神を魅了した君達の輝きが、可能な限り連綿と受け継がれていくように。
私が消えた後も、ずーっと祈っているよ。
…………ああ…………
君に出逢えて、君に言を託せたからかな? 一気に疲れが襲ってきたよ。まだ見届けてないのに、私ってば焦りすぎだねぇ。ふふっ……。
……ねぇ、君。
最後に一つだけ、良いかな?
……私に……
…………この「私」に、ね…………
……こ…………こゆ……………………
っごめん! なんでもない、忘れて!
えっと、ほら!
私も、ずっと力を使ってたら消耗しちゃうからね! 意識への介入を切るよ! あれやこれやと、いきなり押し付けて本当に申し訳ないんだけど! 後は頼んだ!!
君も、最後まで頑張って!
じゃあね!
…………元気でね!
……ばいばい、元始の欠片を持つ君……
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