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雪音クリスの休日
02
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泣きしている親友にドン引きして、風鳴司令へのシンフォギア装着攻撃をも中断した響。その他二名もリンカーの注射と聖詠を中断した。

 その後、ハラワタが煮えくり返るような怒りの矛を収め、どうにか追跡を続けた一同。
「エヘヘッ、それでさあっ、響の野郎、前の出動でまた課題の提出できなくってさあ、補修とか受けさせられてんの、あははっ」
 休日の昼間、実の父親に腕を組んで胸を押し付け、学生服姿で父親を「パパ」と呼んで一緒に歩いてデートする女子高生は存在しない。
 誰の目からも明らかな援助交際で、愛人とのデートだったが、戦友の声は弾んで、とてもとても嬉しそうで幸せそうだった。
 響も未来と同じく目の幅で泣き始め、シンフォギア装者の休日、大人の恋愛、友人の転落と破滅の記録を涙で見送った。
 いつかこの恋に破れて、新しい愛人がクリスの前に現れて、パパを取り上げられてしまった時、果たしてクリスの精神は持つのだろうか?
 立場上、この穢れた援助交際が発覚してしまえば、大人の司令官は即座にクリスを切り捨てて保身を図る。
 その時クリスは自分の命を保つことができるのだろうか? 響の頭の中はそんな怖い考えばかりになって行った。
「くそっ、くそおっ!」
 自分の父親に続いて、信頼を寄せていた司令まで、こんなはしたない、恥ずべき行動をしていたのを知り、黒響の心は千路に乱れてグレてしまった。

「通報するDEATH」
 切歌はウサミちゃんみたいな顔をしてSONG事務所に通報。
 即座にエロ司令官の解任を要求して、携帯でクリスの痴態を撮影して、写メも動画もSONGに直送した。
 ニンジャの緒川は翼の護衛なのか、汚部屋の掃除をしているのか参加しなかったが、次第に人材が集結して、数少ない聖遺物イチイバル装者保護のためにヘリまで出動。
 大量の兵員で司令官をスワッティングさせるために通報した切歌。
 貴重なイチイバル装者の肉体を弄んだ穢れた大人に、5.56ミリとか7.62ミリを鱈腹ご馳走してやろうと思う隊員が緊急展開して、頑強な司令官のために50口径12.5ミリも用意され、次第に司令とクリスの周囲に悪意の贈り物が集結し始めた。

「あっ、今日はパパが言った通り、弓道着も持って来たんだっ」
 紙袋に入れた弓道着を出し、指令に見せびらかすクリス。
「ついにコスプレプレイの開始デスか?」
「汚らわしいっ!」
 道着までプレイの一環として提出し、愛人に少しでも気に入ってもらおうとしている、戦友の悲しすぎる、惨めな恋の行方。
 諦念の境地に達した未来と響は、その愚かな女の恋の終着地を見定めてやろうと思い、自ら恋愛の谷底に堕ちようとしている知人の破滅の足跡を見送った。
「「「「アレ?」」」」
 朝っぱらからラブホ入場は恥ずかしかったのか、遊興施設に到着した一
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