暁 〜小説投稿サイト〜
雪音クリスの休日
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エンコーデス」
 もしクリスが、毎週買ってもらっている新しい服ではなく、リディアンの制服のまま外出しようとすれば円光確定。
 さらに「弓道部の練習着とか、水泳の水着とか体操服も持って来てよ」と指定されていて、紙袋に入れて持ち出そうものならビデオ撮影会まであり、「射形が悪いようだ」とか後ろから抱き締められて性的指導。
 今後「S.O.N.G現役活動員、聖遺物(シンフォギア)装者、援助交際疑惑」などと週刊誌、テレビ、ネットで報道されれば色々と終わりである。
 クリスはリディアンからも即退学処分、SONGにも居られなくなり、イチイバル装者に対して超法規的処置が行われたとしても、テレビ以外の報道規制は出来ないし、ネットでの工作とか五毛党とかに依頼してもネット上の緘口令など不可能。
 もし愛人契約を打ち切って、逆恨みされてリベンジポルノとかネットに流されると人生も終了。
 南米とか地球の裏側でも、ノイズからは逃げられてもネットからは逃げられない。

 そんな一同の前に、部屋からクリスが出てきた。
「よ〜し、体操服も弓道着も水着も持ったな、今日こそバッチリ決めてやるゼ」
 もちろんクリスの出で立ちはリディアンの制服。靴下からブラウスから学校指定の純正品でガッチリ固め、靴も鞄まで学校指定の純正品である。
「そんな、雪音さん……」
「ヤッパリエンコーデス」
「クリスちゃん……」
「先輩」
 援助交際確定。蔭から見守っていた一同は、少女漫画特有の真っ白な目になり、未来は膝から崩れ落ちて、涙で前が見えなくなった。
((((クリスちゃん、(雪音さん)(センパイ)恐ろしい子……))))
 全員で月影先生の髪形になり、演劇の天才少女マヤを見るような目で見て、心の中でつぶやいていた。
 さらにクリスは変身?のため、空中に香水を撒いて、その下を潜り抜けてクルクル回り、いつもの体に装甲板が張り付いていくような男前な変身風景ではなく、アイドルとか魔法少女に変身する系統の変身をして、「きゃる〜ん」とか声が聞こえそうな表情で舌を出してキメ顔でブイブイ、バレエのように踊って回転パン見せした。
「バキュ〜ン!」
 もう「オジサンでパパを悩殺してハートもタイホしちゃうゾッ」みたいな、両手射撃後は萌え萌えキュンのハートのポーズで決めた。
 その一部始終は、調が用意させたビデオカメラで4K撮影された。

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