伝説のARM バッポ
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た。
「うおぉぉぉ───!?」
「出たわね、宝の番人が!」
各自臨戦態勢に移行し、突如現れた敵を見上げる。
ドロシーは箒を、ギンタは拳を構える。
ウィスは見据えるだけ。
「おおぉぉぉ───!!大きいし、おっかねぇ!でも…!」
「でも何、ギンタ!?」
「カッコイイ───!!」
「やっぱ帰れええェェェ───!!」
ドロシーの悲痛なる叫び。
ウィスは大爆笑である。
ヤバイ、面白過ぎる
「…!回避!」
「うおっと!」
そのガーディアンはその巨大な石作りの拳を振り下ろし、ギンタ達を攻撃する。
ドロシーの叱責を受け、ギンタはドロシーと共にその場を回避する。
「…ウィス!?」
「直撃したぞ!?」
だが今なお爆笑を続けるウィスがそのガーディアンの攻撃を躱すことなく、叩き潰されてしまう。
途端、大きな地響きが鳴り響き、周囲を震撼させる。
容赦することなくウィスが埋まった場所を踏みつぶし、そのガーディアンは足を進める。
「手前ェ!よくもウィスを!」
「こら、待ちなさい、ギンタ!無策に突っ込んではいけないわ!」
怒り心頭の様子でギンタはガーディアンへと肉薄し、拳を振るう。
だが……
「痛ェェェ───!?」
「…流石にあのガーディアンには効かないか。」
至って冷静にドロシーは敵の実力を分析する。
だが彼女の心の内は怒りで燃えていた。
「来なさい、フライングレオ!」
呼び出すは背中に翼を生やした巨大なライオン。
ドロシーの魔力が膨れ上がり、自身のARMを行使する。
自分が魔女だと知りながらも態度を変えることなく接してくれたウィス。
そんなウィスの存在はドロシーにとって素直に嬉しかった。
久し振りであったのだ。
ありのままの自分を受け入れてくれた存在は。
ぶっきらぼうで此方を引っ掻き回してもくれたがそれではウィスの存在は大きかった。
全く自分らしくない。
誰かの為に奮い立つなんて。
だがそれも悪くないとドロシーは思う。
「ドロシーに質問!」
「何、ギンタ!?」
此方は現在進行形で戦闘中だ。
集中力を切らすわけにはいかない。
見ればギンタはドロシーが目の前のガーディアンと闘っている最中に、バッポの奪取に向かっていた。
「喋るARMってあるのか!?」
「そんなもんあるわけないでしょうが!いたら気持ち悪いわよ!!」
「気持ち悪いとはなんじゃ───!!無礼者めが───!!」
宝箱から顔を出すは見事な顎髭を蓄えたダンディーなおっさんであった。
けん玉の姿で絶叫している。
「……は?」
ドロシーは思わず呆けた声を上げ、硬直してし
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