伝説のARM バッポ
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ドロシーは自身の名を名乗る。
実に上手い切り替えだ。
「それよりもバッポを探しに行きましょう。」
「あ、そうね、ウィス。では早速行きましょうか。」
ギンタとの邂逅も済ませた。
後は伝説のARMであるバッポの確保だ。
「当然、私は手を貸しませんよ?」
「そんなこと言わずに手伝ってよー。」
「丁重にお断りします。」
自分はあくまでバッポの探索に付き合うだけだ。
別に手に入れようとは思っていない。
「なあ、なあ!その探索に俺も言っていいか!?」
そんなウィスとドロシーに声を投げ掛けるはギンタ。
好奇心がありありと現れている。
特に彼の提案を断る理由など無かったためウィスとドロシーの2人は了承した。
??????
古風溢れる洞窟に辿り着いたギンタ達。
此処が伝説のARMであるバッポが眠る場所である。
待ちに待ちきれない様子であったギンタはドロシーの静止の声を振り切り、洞窟の入り口をぶち破る。
この世界に来た恩恵かギンタの身体能力は飛躍的に上昇していた。
彼の進行を阻む者は存在しない。
訂正、落とし穴に落ちていた。
「はあー、やっぱり連れて来るべきじゃなかったかしら。」
ドロシーは嘆息してしまっている。
「まあ、良いではないですか。」
後方でギンタの奮闘を見るのもかなり面白い。
異なる世界からの来訪者であるギンタの実力を見るのも愉しいものである。
「でもギンタは何も考えずに進んでいるわよ。」
「最悪の場合は私が何とかしますから、心配は無用ですよ、ドロシー。」
「え…じゃあ、私に協力してくれたり……。」
「しませんよ。」
これはこれ、あれはあれである。
「うー、ウィスのいけずー。」
拗ねるドロシー。
ウィスはそんな彼女に構うことはない。
「ね、少しだけ!少しだけで良いから!私に協力して、ウィス、お願い!」
「ドロシーのARM集めとやらにですか?」
「そ、お願い!」
「まあ、一考しておきましょう。」
我先にと先行するギンタ。
後方にて談話するウィスとドロシー。
なんだかんだ言って仲の良い一行であった。
そして遂に一行はバッポが眠る洞窟の深奥に辿り着く。
「此処がバッポが眠る場所……。」
「それにしても……」
「伝説のARMが眠る場所なのにトラップも何も無いわね……。」
伝説のARMが隠された場所にしては警備が手薄であり、余りにも不自然だ。
途端、前方の玉座に置かれている宝箱が怪しく光る。
そして大地が揺れ、一線を画す大きさを誇る巨大なガーディアンが顕現し
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