伝説のARM バッポ
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る好奇心と長年の夢見た異世界の存在に心躍っていた。
そんなギンタの目の前に……
「どうも、こんにちは。」
ウィスがその場に現れる。
「うおおぉぉぉ───!?」
突然のウィスの登場に悲鳴を上げ、ギンタは大きく後退する。
足をもつれさせ、転んでしまう。
「あ…あんたは!?」
「私の名はウィスです。丁度貴方がこの世界に来訪したことを感じ取ったものでこの場に伺わせて頂きました。」
恐らくウィスが存在していた世界とは異なる位相の存在であろうが。
だがそれもでウィスの好奇心が消えることはない。
「あ、これはご丁寧にどうも。」
ペコペコと会釈しながら、ウィスとその少年は向き直った。
「それじゃ今度は俺が名乗る番だよな。俺の名前は虎水ギンタだ!」
驚きから一転、その少年"虎水ギンタ"は活発さを感じさせる満面の笑みで自身の名を名乗る。
元気な少年だ、ウィスは素直にそう思う。
「ええ、よろしくお願いしますよ。」
そんなギンタに微笑を浮かべながらウィスは挨拶を返す。
「なあ、なあ!それよりもウィスは今、空から降りてきたよな!?」
「つまり空を飛べるってことだよな!?」
「それにその服装、まるで魔導士みたいでカッコイイ───!!」
「あとその奇抜な杖は何なんだ!!」
ギンタはウィスにとても興奮した様子で詰め寄り、多くの質問を投げ掛けてくる。
好奇心を隠せない性格のようだ。
「ええ、確かに私は空を飛べます。あと私は魔導士ではありません。そしてこの杖については秘密事項です。」
冷静に、焦ることなくウィスはギンタの質問に答えていく。
実に微笑ましい少年だ。
「ああ──!やっと見付けた、ウィス!」
箒に跨り、ドロシーが遂にウィスの下へと辿り着く。
随分と遅い到着だ。
「おや、遅い到着ですね。」
「ウィスが何も言うことなくあの場から消えたのが悪いのよ!」
「ほほほ、すみません。」
「全く心がこもっていないわよ!」
すみません、とウィスは彼女に謝罪する。
無論、言葉だけの謝罪であるが。
そして当然、そんなドロシーに興味を持たないギンタではなかった。
「スゲー!あんた箒で今、飛んできたよな!」
「それにその服装良く分かんないけどカッコイイ───!!」
勢い良くドロシーに迫り、言葉を捲し立てるギンタ。
全く警戒心というものが存在しない。
「……この坊やは一体?」
ドロシーはギンタの余りの勢いに冷静になる。
「俺の名前は虎水ギンタ!よろしくな!」
「ギンタね…。私はドロシー、魔女よ。」
魅惑的な笑みを浮かべながら
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