第四十四話 二人でお外に出てその二十四
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「同じ大教会の所属で何でかここにいるから」
「一緒にいるの?」
「そうだっていうの?」
「それだけ?」
「そう、それだけよ」
こう正直に答えました、皆が誤解しているのがわかりました。何を誤解しているかはわかりませんでしたが。
「この子はね」
「それ以上じゃないの?」
「じゃあただの信者さん?」
「ちっちがよく連れてる信者さんのお子さんね」
「そんなところよ」
うちの教会にはよく家族連れの信者さんが来てくれます、私はよくそのご家族のお子さんの相手をしています。今みたいにお散歩に連れて行くこともよくあります。
それで今もそんな感じと皆に言いました。
「私達はね」
「何よ、面白くないわね」
「もっと面白いことだって思ってたら」
「違うのね」
「いつものことだけれど」
「いつもって何よ」
その言うことがわからないです。
「私達は別に何もないわよ」
「はい、今のところは」
阿波野君も皆に言いました。
「僕達何もないです」
「ああ、そういうことね」
「今は、なのね」
「よくわかったわ」
皆阿波野君のその言葉にやけににこにこしだしました、そのうえでまた私に対して言ってきました。
「ちっちも遂によね」
「いや、何時か何時かって思ってたけれど」
「そういう子いたのね」
「よかったじゃない」
「何がよかったのかわからないわよ」
何で学校の娘達と同じことを言うのでしょうか。
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