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ドリトル先生と和歌山の海と山
第七幕その七
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「退魔も出来たのは間違いないから」
「ううん、僕と同じ人間には思えないよ」
 王子はしみじみと思いました。
「大谷投手もだけれどね」
「そうだね、僕もだよ」
「努力したらなれるかな」
 空海さんみたいな人にというのです。
「果たして」
「そうだね、やっぱり人間はね」
「努力しないとだね」
「少なくともどうしようもないよ」
「空海さんみたいな人になるには」
「本当の天才は九十九パーセントの努力とね」
 それこそというのです。
「後はね」
「一パーセントの閃きだね」
「両方がないと駄目だけれど」 
 それでもというのです。
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