第七千三十三話 崩御して
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第七千三十三話 崩御して
上司の上司の人はもうかなりのご高齢になっていました、それで遂にでした。
「私ももうな」
「これで、ずらか」
「君とも国民達ともお別れだ」
ルーマニアにベッドの中から言うのでした。
「思えば激動の人生だった」
「本当にそうだったずらな」
「全くだ、しかし」
「おいらに戻ることが出来てずらか」
「よかった、実質王位にも戻れたしな」
「それはよかったずらな、本当に」
ルーマニアも上司の上司の人の悲願成就に笑顔になっています。
「後継者もおられるずらよ」
「そうだな、ではだ」
「これからずらか」
「私はこの世を後にしよう」
「最後の審判までゆっくりと休むずら」
「そうするか、しかしな」
「共産主義のことが忘れてはならないずらな」
「決してな」
否定的に、です。ルーマニアの上司の上司の人はその長い激動の人生を終えました。その最期は静かなものでした。
第七千三十三話 完
2018・5・15
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