ペルソナ3
2045話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
タロスのマジックアイテムは、ホワイトスターに戻る時のお土産という事にして、桐条グループに譲渡したりはしていない。
だが、大量に手に入ったような奴なら、多少なりとも桐条グループに譲渡……代金を貰っているから、正確には売っている。
他にも入手したマジックアイテムは、当然のようにその効果を調べる必要が出てくる。
……何しろ、桐条グループと協力関係になかったころは、実際にそれをシャドウに使って、それで効果を調べるなんて真似をしていたからな。
結果として、無駄にしてしまったマジックアイテムもそれなりにある。
だが、桐条グループと手を組んでからは、向こうに渡してその効果を調べて貰うという事が出来るようになった。
当然のように、俺が渡したマジックアイテムについては、盗まれないように厳重な監視の上で、だ。
まぁ、俺がどれだけの力を持っているのかを知っている武治にしてみれば、迂闊な真似――マジックアイテムが研究者によって盗まれる等――をして、俺の恨みを買いたいとは思わないだろう。
影のゲートという存在がある限り、一度俺から恨みを買えば、報復から逃げるのは不可能に等しいのだから。
だからこそ厳重に管理されており、幾月がタカヤと共に逃げ出した時も、俺の預けているマジックアイテムに手を出すような真似はしなかった。
ともあれ、俺が入手したマジックアイテムがどのような効果を持つのかを調べるのだが……当然、調べたそれは桐条グループにとっても重要なデータとなる。
その辺りから、色々と利益に繋がっているのだろう。
特に俺の場合は、スライムを使えばすぐにその階にある宝箱を全て発見する事が出来るので、手に入れるマジックアイテムの量は他の面々と比べものにならず、桐条グループにとっても大きな利益となる。
まさに、WIN-WINの関係と言えるだろう。
「私としては、妙な婚約者の類が出て来なかったので、嬉しかったよ」
「だろうな。美鶴の性格を考えれば、一度婚約者が出来てしまえば……もう、俺に告白するような事はなかっただろうしな」
律儀というか、生真面目というか……そういう美鶴の性格を考えれば、一度婚約者が出来てしまい、それが桐条グループの為になると言われてしまえば、まずそれを断るような真似は出来ない筈だ。
……もっとも、ゆかりという恋人がいるうえに、他にも何人も恋人がいるというのを理解した上で俺に告白してくるという辺り、生真面目という表現が本当に相応しいのかどうかは、正直微妙な感じだと思わないでもないが。
ただ、世界には一夫一婦制だけではなく、普通にハーレムという制度がある国も存在している。
もしかしたら、美鶴は俺をそういう国の出身だと思っている……という可能性も、ない訳ではない。
俺は見るからに日本人ではない、外国人の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ