猫娘と明かされる秘密編
NO.043 久しぶりの学校はカオス
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救助訓練を行おうと思う」
「……? ここはUSJではないですが……」
「あそこは災害時の為で今回はレースをしてもらう感じだ」
オールマイトは話す。
ここ、運動場γは複雑に入り組んだ迷路のような細道が続く密集工業地帯。
ここを5人4組で分かれてオールマイトが出す救難信号を目指してレースをするというもの。
そして最初のメンバー5人が選ばれる。
出久、飯田、尾白、芦戸、瀬呂の5人だ。
待機組はさっそく誰が一番か話し合う。
「このメンバーですと……緑谷さんか瀬呂さんが有利になりますわね」
「だなー。でも、瀬呂は射出する時間があるから常に動いている緑谷にはスピード負けするかもな」
「飯田君、完治していないけど速さでは一番だと思うけどなー……」
「そうね」
そんな感じで一斉にスタートをする5人。
予想通り、対空能力を駆使して出久と瀬呂の二人が同時に躍り出た。
だが、変化はすぐに見て取れた。
ワイプシとグラントリノとの短くも濃かった特訓で足の使い方を学んだ出久はまるで高速移動でもしているかのように足場から足場へと跳んでいるのだ。
おそらく職場体験前よりもさらに動きはよくなっていることが伺える一場面である。
あっという間に瀬呂は置いてかれてしまった。
「やっぱ緑谷すげーな……さらに動き良くなってんじゃね?」
「足の使い方が練度が増してるよな」
「デクちゃん、かっこいいよ!」
と、出久の成長を見て自分達も頑張らないとなと思う一同であった。
爆豪もそんな出久を見て、
「(デク……その力はあの猫の力なのか……? 話してくれるか?)」
と、一人考え込んでいた。
今までが今までだったために自分から話しかけるなど難しくなってきてしまっていた爆豪はどう出久に話しかけようか悩んでいるのであった。
そして当然、出久が一番でゴールをした。
その後に他の三組も追々訓練をしていってオールマイトは満足そうに、
「よし! みんな個性の使い方が入学時よりうまくなってきているな。期末テストも迫ってきているからこれからも頑張りたまえ!」
『はい!』
オールマイトは出久の横を通り過ぎる時に小声で、
「………この授業が終わったら私の元へ来なさい。改めて話したい事がある……」
「えっ……?」
「………君についに話さないとならない時が来た。私とワン・フォー・オールの事について……」
オールマイトはそれだけ伝えて離れていった。
突然の内容に出久はどんなことを話すのか少し怖く感じていた。
いつものオールマイトではなかったような錯覚を覚えたからだ。
更衣室にて体操服を脱ぎながらも出久は少しだけ怖い感情をなるべく抑えながらも着替えていた。
そんな時だった。
隣の男子
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