暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2044話
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 俺の方を見て、嬉しそうに告げる美鶴。
 そんな美鶴と共に、俺は2人で映画村を見て回る。
 そんな中でも特に興味深かったのは、実際に時代劇を撮る時にも使われているという、セットだ。
 普通に見る事が出来るようになっており、俺と美鶴は2人でそのセットを見て回った。
 時代劇に使われているだけあって、かなり力を入れて作られているのが分かる。
 もし江戸時代とかにタイムスリップしたら、恐らくこういう光景だったのは間違いないだろう。
 ……タイムスリップか。
 普通に考えれば夢物語だが、この世界はペルソナというファンタジー要素が存在する。
 もしかしたら、ペルソナの力でタイムスリップして過去に戻る事が可能だったりするんだろうか。
 もしそれが出来なくても、シャドウミラーにいれば、いつか似たような体験をしそうな気がする。
 もしくは、戦国時代とかが原作の世界にゲートが繋がる可能性も、ない訳じゃない。
 もっとも、そういう世界に繋がってもシャドウミラーに利益があるかどうかは微妙なところだが。
 何らかの、それこそファンタジー要素のある世界……剣圧を飛ばしたりとか、そういう世界なら、生身の戦闘という意味でシャドウミラーに取り入れる事が出来るかもしれないが。
 もしくは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった歴史上でも有名な人物を、シャドウミラーの人員として引き抜くとか。
 ……それが引き抜けるかどうかというのは、別にして。
 実際問題、織田信長とかはシャドウミラーとかには強い興味を持つだろうが、自分がトップでなくては嫌だとか考えそうだしな。

「次はどこに行く?」
「忍者屋敷とかあるみたいだけど、行くか?」
「忍者屋敷か。ちょっと興味深いな」

 そんな訳で、俺と美鶴は映画村の忍者屋敷に行ったり、お化け屋敷に行ったり、トリックアートの館に行ったり……といった具合に、色々と見て回る。
 そうして、そろそろ次の場所に向かおうという事になり、折角なので仮装の衣装を返す前に写真を撮って貰うことにした。

「はい、いいですよ。2人とももうちょっとくっついて下さい。そう、侍が姫を守るように! 肩を抱いて下さい、肩を!」

 撮影係の女に言われるように、俺は美鶴の肩を抱く。
 ……肩を抱くのが、姫を守る侍に見えるのか? という疑問もあったが、撮影係が言うのであれば、恐らく問題はないのだろう。
 てっきり美鶴も嫌がるのかと思ったが、こうして見る限りでは……うん、恥ずかしいのか、照れているのか分からないが、美鶴の頬は赤く染まっていた。
 それがまた、撮影係にしてみれば面白かったのだろう。
 笑みを浮かべ、美鶴が恥ずかしがるような事を言いつつ、写真を撮る。
 結果として、写真に写っていた美鶴は、頬を真っ赤に染めた状態だった
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