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リング
183部分:ラグナロクの光輝その三十七
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の集約が今ここにあった。六人は怒りに燃える目で彼を見上げている。だが彼は平然としたものであった。そこに大きな差があった。
 だがここでパルジファルが出て来た。彼はじっとクリングゾルを見据えていた。そのうえで述べた。
「私のことは御承知ですね」
「パルジファル=モンサルヴァート」
 クリングゾルはそれに応える形で彼の名を呼んだ。
「確かその名だったな」
「はい」
「今の名は」
「今の名!?」
「どういうことだ、それは」
「これは私の人としての名なのです」
 パルジファルは仲間達にそう答えた。
「人としての」
「はい、それも思い出しました」
 彼の記憶がまた蘇ってきたのである。
「私の人としての名はパルジファルですが本来の名はバルドルです」
「バルドル」
「はい、光の神。それが私の名なのです」
「そうだ、卿はアース族の頭領であるのだ」
 クリングゾルは彼に対して言った。

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