第34話
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で僕はここまで強くなった。剣もろくに使えなかった僕がね。―――君も成長しているだろうが2ヵ月後にはどうだろう?」
「そ、それは………」
セドリック皇太子の問いかけに何も返せないクルトは言葉を濁していた。するとその時他のシュピーゲル達と共に立ち上がった赤いシュピーゲルはランドロスの方向に機体を向けた後剣をランドロスに突き付けた。
「へえ?」
「こ、皇太子殿下……!?一体何を………」
「クク、これは何の真似だ?」
セドリック皇太子の行動にレンは意味ありげな笑みを浮かべ、トワは戸惑い、ランドロスは不敵な笑みを浮かべてセドリック皇太子に問いかけた。
「ちょうど良い機会ですので、先程あったリィン教官の申し出―――第U分校の教官の方にも”稽古”をつけて頂こうと思いまして。自治州だったクロスベルをこのエレボニアと同格―――いえ、それ以上の”国家”を作り上げる礎となった名高き”六銃士”の一人に今の僕達の力がどこまで通じるか、試してみたいのですよ。」
「な――――――」
「ちょ、ちょっと……!?」
「おいおい………その仮面のオッサンの正体を知っていて、自分が何者なのか自覚していて言っているんですかい、皇太子殿下。」
「こ、皇太子殿下!幾ら何でも、お戯れがすぎます!」
セドリック皇太子の提案にリィンは絶句し、ユウナは信じられない表情で声を上げ、ランディは目を細めてセドリック皇太子が操縦するシュピーゲルを見つめて問いかけ、ミハイル少佐は慌てた様子でセドリック皇太子を諫めようとした。
「フフ、僕は”トールズ”に連なる分校の教官に”稽古”をつけて頂くという滅多にない機会を逃したくないから、この場に来て”稽古”をつけて頂きたい教官本人に頼んでいるだけですよ?何かおかしな事でも?」
「だ、だからといって、よりにもよってランドロス教官に”稽古”をつけて頂くなんて……」
「うふふ、どう考えてもランドロス教官がどこの誰かを”確信”していて稽古をつけてもらいたいのでしょうね。」
セドリック皇太子の説明にセレーネは不安そうな表情をし、レンは小悪魔な笑みを浮かべた。
「クク、俺の二つ名は”仮面の紳士”で、あのクロスベルの大英雄と称えられている”六銃士”じゃないんだがな………ま、そっちがお望みなら、遠慮なく”躾けて”やるよ、エリート気取りの悪ガキ共。」
「エ、”エリート気取りの悪ガキ”……!?私達を侮辱しているんですか……!?」
「……自分達は本校でも選りすぐりのメンバーだ。その言葉、取り消してもらおう。」
ランドロスの挑発に対して本校の生徒達はそれぞれランドロスを睨み
「そういう訳だから、このエリートに酔いしれた悪ガキ共の鼻っ柱はオレサマが叩き折る!―――構わねぇよ
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