第34話
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」
赤い機甲兵――――シュピーゲルの操縦者であるセドリック皇太子の答えを聞いたリィンとユウナは驚き、レンは意味ありげな笑みを浮かべ、ランドロスは感心した後豪快に笑い、セレーネは戸惑っていたがすぐにセドリック皇太子の目的を悟ると呆けた声を出してリィンが操縦するドラッケンに視線を向け、ランディは呆れた表情で溜息を吐いた。
「殿下……!一体どうして……!?」
するとその時クルトが前に出てセドリック皇太子に真意を問いかけた。
「言っただろう。返事を聞かせてもらうって。それと―――今の僕の実力を君やリィンさんにも知ってもらいたくてね。」
「え………」
「3機、出してください。本校と第Uの親善試合と行きましょう。――――できれば相手は”Z組”を希望しますが。」
セドリック皇太子の要求にその場にいる全員は血相を変えた。
「おいおい、皇太子殿下。無茶言わないでくださいよ。こっちはしかるべき手順と安全を考えてやってるんでね。」
「………自分達の権限ではとても認められません。せめて自分達教官が稽古をつける形ならば――――」
一方ランディとリィンはセドリック皇太子の要求を断ろうとしたが
「構いません――――私が許可します。これもまた常在戦場。互いによき刺激になるでしょう。存分にやり合いなさい。」
「……ううっ………」
「こ、こんな事が上に知られたら……!」
「うふふ、分校長さんの事だからそう言う事になると思っていたわ♪」
「クク、さすが分校長殿はよくわかっているじゃねぇか!」
何といつの間にミハイル少佐と共に現れたリアンヌ分校長がセドリック皇太子の要求に答える答えを口にし、リアンヌ分校長の答えを聞いたトワは疲れた表情で肩を落とし、ミハイル少佐は頭痛を抑えるかのように片手で顔を覆い、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ランドロスは不敵な笑みを浮かべていた。
「…………」
「―――行こう、クルト君!ここまで言われて引き下がってもいいの!?」
セドリック皇太子が操縦する機体を見つめて考え込んでいたクルトに声をかけたユウナはアルティナやゲルドと共にクルトに駆け寄った。
「っ………―――わかった。畏れ多くはあるが……!」
「でしたらわたしかゲルドさんを入れてちょうど3人ですか。」
「わたしはまだ基本操作くらいしかできないから、アルティナがユウナとクルトと一緒にセドリック皇太子達と試合をした方がいいわよね……?」
「ハッ、こんな面白いイベント、てめえらで独占すんじゃねえよ。」
セドリック皇太子達との親善試合のメンバーをZ組のメンバーが決めかけたその時、アッシュが制止の声をかけてユウナ達に近づいた。
「もう一人は俺がやる。お前達はどい
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