第11話 幸せを呼ぶ猫の誕生
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あれ、幻覚か…?いつの間に…!!いや…そんな感じじゃない…オレって疲れてんのか…?
「猫!!?」
あ、どうやらそういうわけじゃなく、ガチで見えるやつですねわかります。…なんでさ()
「わぁっ!!」
リサーナとナツから歓喜の声が溢れる。
だがちょっとまって欲しい。常識として有りえないだろ?なんで卵から猫…ドラゴンじゃないと思ってはいたけどこれはヒドイ。しかも羽生えている…どういうことだってばよ?
思わず意外性ど根性忍者の口癖を脳内に流れた…ホント、どういうことだよ。周囲の皆も「鳥か?」「青い猫…」なんて信じられないように呟いているぞ。
そして小さい羽を生やした猫は少しずつ飛んできて、頑張って桜髪の少年、ナツの頭の上へ
そして、その猫が生まれてからの初めて出す声――――
「――――あい」
「かわいー!!」
「「「かわいーー!!!!」」」
ハイ、その声だけで周りの皆が魅力されました。そして、ギルドの皆は青い猫へとぞろぞろと集まっていく。
「かわええなぁ…」
「…おい、顔がヒドイことになってんぞレッド」
知らん、今のオレは何度もキモいと言われても直らんぞ。こんな可愛い猫の前じゃオレは勝てん…。
「見て…ナツ。さっきまでみんなカリカリしてたのに…あんなに嬉しそう。なんか幸せを呼ぶ青い猫みたい」
「幸せかぁ――――」
今、ギルドで生まれた猫は沢山のギルドのメンバーを魅力させ、そして笑顔にさせた。
新たな生命の祝福、そしてこれから新しい仲間への歓迎。笑顔が絶えないギルドはまたより一層その笑顔を深めた。
そんなギルドの様子を見て、ナツ・ドラグニルは「幸せ」という文字について考慮し―――そして名付ける。
「じゃーこいつの名前”ハッピー”!」
「あい」
自分に名付けられた名を知ってか知らずか、青い猫は反応する。
幸せを呼ぶ猫、なんて相応しい名だと、オレは思う。だって皆が笑顔になっているのは、間違いなくこの猫、ハッピーのおかげだ。それは皆も反対はしない。…しないが――――
「ドラゴンのハッピーだ」
「あい!」
「「ドラゴンじゃねえよ!!」」
それ、ドラゴンじゃなくて羽が生えた猫な?
そして、絵を描くのが好きなリーダスが「ドラゴンの絵にしちゃえ」ということに、青いドラゴンに乗るナツと、笑顔あふれる皆の絵が完成し、その絵はギルドのアルバムとして保存されていたのであった。
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