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白き竜の少年 リメイク前
第二次試験 死の森??
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スピードで王虎に迫る。しかし、王虎はそれを寸前のところで躱し、更に元に戻した右手で手裏剣を投擲した。ハルマがそれを避けると彼は感心した様子を見せる

「ほう。やはり写輪眼の反応速度は素晴らしいな」

「火炎変化・焔の矢(ほむらのや)??」

「八卦空掌??」

レツが放った焔の矢はカナの八卦空掌によって勢いを増す

「こいつは??」

王虎は素早く印を結び、術を発動する

「(水遁・水陣壁??)」

水の壁に阻まれ、焔の矢を防いだ王虎はレツを興味深そうに観察する。口端は上がり、喜びを隠し切れない様子を見せる

「それにしても驚いたぞ。あの業魔の一族の生き残りがいたとはな」

「そして、千手とうちは。二つの血族を持つ者に日向の女か」

何て巡り合わせだろうなと小さく呟く王虎は彼らを実験対象と見なしているような口ぶりで話していく

「貴様らの力。興味深い」

ハルマが巻物を取り出し、夜桜を口寄せする。黒い刀身は雷を纏い、光を帯びた

「それは夜桜か・・・・なるほど。あのヒカルを倒したのか」

力の籠った、覚悟を秘めた眼が王虎を射抜く。もう、ハルマは自身が死ぬ覚悟を決めていた。そして相手を殺す覚悟さえ持ち始めている。覚悟を決めた相手が強い事を知っている王虎は遊びのような気持ちから、段々と戦いに気持ちを切り替えていこうとしていたのだが、何となく気乗りがしない。自身の感情に違和感を持ちながら、王虎は彼らと戦っていた

「倒したんじゃない・・・・全てを託していったんだ!」

ハルマが王虎に接近し、夜桜を腹部に向かって水平に斬りつける。それは身体をくの字にする事で躱されたかのように思われた

「惜しいな・・・・ぐっ??」

冷静に呟いた王虎の腹部に衝撃がくる。一筋の切り傷。ハルマの攻撃が当たった事を示す傷がそこにあった

「(何だと?躱した筈だが)」

王虎が戸惑っているとカナが、遠距離から真空の衝撃波が放たれる

「八卦空掌??」

カナの八卦空掌が当たると同時に、接近したレツの炎の拳が王虎を襲う

「火炎拳??」

吹き飛ばされる王虎。しかし、彼は笑っていた

「なるほど。興味深いな」

「さっきからそればっかだな」

呆れた様子でレツが呟く。王虎は起き上がり、右腕が斧を模った

「しかし本当に興味深い力だ。特に千手ハルマ。俺が躱した筈の攻撃をどうやって当てた?」

「何を言ってる?」

「・・・・・・ただのまぐれか。だが、この俺に一介の下忍が傷を負わせたのだ。褒めてやろう!そして褒美に俺の力の一端を見せてやる??」

未知の術。未知の力。彼らのもつ才が王虎の心を昂らせる。これ程の高揚感を覚えるのはいつぶりか。王虎は子供のようにはしゃぎながら
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