七武海 サー・クロコダイル
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したアンラッキーズを即座に無力化できる何者かが。
「麦わら…。…ねぇ、ちょっと待って、ゼロちゃん。もしかしたらだけど、あちしそいつらに遭ったかもしれないわよ…?」
「…何だと?」
煙草の煙を口から吐きながら、クロコダイルはMr.2へと向き直る。
「こいつにっ!」
現れるはルフィの顏。
「こいつにっ!」
次はゾロ。
「こいつにっ!」
そしてウソップ。
「こいつでしょ!?」
最後にチョッパーの顏をマネし、Mr.2はルフィ達の顏をリークしていく。
「はぁ、まいったぜ…。顔が割れているのは3人とペット一匹。それに王女ビビを含めれば4人と一匹か…。」
だが当然、それで全員ではないだろう。
「Mr.2、今見せた顏以外でマネ損ねた奴はいるか?」
「えっと確か…、オレンジの髪の女に、黒髪に紅玉の瞳の男がいたわよ!」
成程、Mr.2がマネ損ねた奴を含めれば、麦わらの一味は6人にペット一匹ということになる。
だがクロコダイルはあらゆる事態に対処すべく、それ以上の仲間がいる可能性を想定する。
「だが妙だな…。Mr.2、何故、その2人の顏はマネ損ねた?」
顔の特徴を知っているにも関わらず何故その2人をマネ損ねたのか。
クロコダイルは純粋な疑問をMr.2へと投げ掛ける。
「それが私の能力をお披露目した途端、私の手を避けちゃったのよね。」
今思えばそれは妙な事であった。
自身の能力の恐ろしさを直ぐに理解したと言わんばかりにあの男は即座に対処してきたのだ。
「最後の質問だ、Mr.2。お前の手を先に避けたのはどっちだ?」
「えっと、確か黒髪の紅めの瞳の男が私の手を避けて、その後にオレンジ髪の女を引っ張っていたわ。」
成程、どうやらその黒髪に紅玉の瞳の男が今回のMr.3との意見の食い違いを生み出す原因を担ったということか。
アンラッキーズの口止めを行ったのもその男であるのかは依然として謎だ。
クロコダイルはその男の警戒レベルを引き上げた。
「全くやってくれるぜ。」
これでは自身の計画に綻びが生じてしまう可能性が出て来る。
クロコダイルは人知れず嘆息し、椅子に深く座り直した。
その後、クロコダイルは必要とする時に遣えない無能な部下をカラッカラのミイラ人間と変化させ、眼下のワニの巣窟へと落とし、ワニの餌の肥やしとした。
任務を遂行するべくこの場から立ち去る部下に激励の言葉を送り、クロコダイルは一人静かにほくそ笑む。
そしてクロコダイルを打倒すべくこの場に突撃してきたルフィ達が檻に閉じ込められるのもそう時間は掛からなかった。
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