139章 ロックンロールはリアルなラブ&ピース
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139章 ロックンロールはリアルなラブ&ピース
5月5日の子どもの日。青空のおだやかな南風で、気温も24度ほど。
午後2時から、信也たちのクラッシュビートのライヴが、下北沢駅西口から歩いて2分の、
ライブ・レストラン・ビートで、開催された。
ゲストには、G ‐ ガールズ(グレイス・ガールズ)も出演して、
1階フロア、2階フロア、280席の満員の会場は、最高に盛り上がった。
午後5時、ライブが終わって、打ち上げの飲み会が、
≪カフェ・ゆず≫で、店は貸し切りで、始まっている。
≪カフェ・ゆず≫は、ライブ・レストラン・ビートと同じ、世田谷区北沢2丁目にあった。
一軒家ダイニングで、16席のカウンター、4人用の四角いテーブルが6つ、
キャパシティーは40名。
ミニライブもできるステージもあって、YAMAHAのアップライトピアノが黒く光ひかる。
店の前には6台分の駐車場がある。
≪カフェ・ゆず≫の女性のオーナーは、3月14日に25歳になった高田充希、
人気の女優で歌手でもある、高畑充希たかはたみつきに名前も容姿ようしも似ていると、
下北沢では評判だ。
「しんちゃんの新曲の、『ロックンロールはリアルなラブ&ピース』は最高だよね!」
生ビールで満面の笑みでいい気分の佐野幸夫が、
隣の席の川口信也にそう言った。
佐野幸夫は、ライブ・レストラン・ビートの店長で、いまも俳優になる夢も胸に秘めている。
「うん、しんちゃん、あの曲、最高のロックンロールですよね!私も大好きです!」
信也にそう言って微笑む、佐野幸夫の隣に座る真野美果は、
1988年10月10日生れの29歳。佐野と美果の交際も6年になる。
「ありがとうございます。美果ちゃん、幸夫ちゃん。あの曲は、おれも気に入っているです。
映画の『クラッシュビート』のサントラ(挿入歌)を作ることになって、
おれも全力で作ったんですよ。
そうだ、佐野さんと美果ちゃんがそう言ってくれるんで、すごく嬉しいから、
あの歌、弾き語りでやっちゃいますよ。聴いてください!あっははは」
生ビールで上機嫌の信也はそう言って、ステージに行くと、
ギターを取って、椅子に座り、マイクに向かった。
「ええと、みなさん、きょうのライヴは、ホント、最高だったと思います。
いまさっき、佐野さんと美果ちゃんが・・・、
新曲の『ロックンロールはリアルなラブ&ピース』がいいって、褒めてくれたんですよ。
あっははは。
そのお礼ってわけでもないですけど、ここで弾き語りで、あの曲歌っちゃいます。
映画とマンガの、バーチャルの『クラッシュビート』は、
まるでビートルズ
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