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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-A局員狩り〜Secret Maneuvers〜
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眠る墓地。こんなところで魔法戦なんて出来るわけがない。でも応援を呼んでいる暇もない。大隊には転移スキル保有者がいる。下手に応援を呼んで気付かれたりでもしたら、逃亡の際にこちらに被害が出るかもしれない。
「あたし、話しに行くわ」
「っ!・・・うん、だよね。兄妹だもんね」
そう、局員としてじゃなくて妹として逢いに行く。今日はちょうど私服だし。スバルと頷き合って、両親の墓の前で佇むお兄ちゃんの元へと歩き出す。1歩、また1歩と近付くにつれて心臓が早鐘を打つ。モニターでしか、お兄ちゃんが生きてるかもしれないって判断が出来てなかった。だけど今、目の前に確かにお兄ちゃんが居る。近くまで来て、その横顔をしっかりと目で見る。間違いなくお兄ちゃん、ティーダ・ランスターだった。
「こ、こんにちは!」
緊張しまくって声が上ずってしまった。お兄ちゃんは周囲をキョロキョロした後、挨拶をされたのが自分だと判って、「こんにちは」って挨拶をしてくれた。この時点ですでに異常を察することが出来た。あたしを直接見ても妹だって気付いてない。いやまぁ、最後に顔を合わせたのは10年近い昔だから、成長したあたしに気付かないのもおかしくはない、かな・・・。
「うん、こんにちは」
「あの、えっと・・・」
「・・・あの、あたしスバルっていいます! お名前を伺ってもいいですか?」
あたしが口を噤んでいると、スバルがお兄ちゃんに名前を尋ねた。お兄ちゃんは微笑んだ後、「ティーダ。ティーダ・ランスター」って名乗った。視界が涙で滲み始める。その口からちゃんと名前を聴けた。生きてる、生きていてくれた。両手で顔を覆って、漏れそうになる嗚咽を必死に口を噤んで抑える。
「ティア・・・?」
「ど、どうかしたのかい!? 何か気に障るような事を・・・!?」
お兄ちゃんがあたしに声を掛けてくれる。次々と嬉しさが込み上げてきて、もう顔を上げられないほどに涙や嗚咽が出る。スバルがあたしを支えるように両肩に手を置いてくれた。今日、あんたが居てくれて本当に良かったわ・・・。
「ティーダさんって、ご兄弟とかっていますか?」
「え!? この状況でそんな話!? いやいや、この女の子はどうするの!?」
「どうにかしたいからお尋ねしているんです!」
スバルの必死さにお兄ちゃんは「妹が1人・・・ね」って答えて、スバルがさらに「お名前は!?」って聞いた。
「え?・・・ティアナ。ティアナだよ」
「〜〜〜〜っ!」
もうダメだった。あたしは「うわああああああ!」声を出してその場に泣き崩れた。もう二度とお兄ちゃんから呼んでもらえないって思ってたあたしの名前だから。
「あたしは・・・あたし、ティアナ・・・、ティアナです!」
涙やら何やらでグショ
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