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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-A局員狩り〜Secret Maneuvers〜
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ある1つのポッド内に、ミッドチルダ地上本部の全防衛隊の総司令官である老齢の男性局員が収められており、それを見てたアルは膝から崩れ落ちた。オリジナルを眠らせ、最後の大隊が用意した偽者を外に出す。それだけでいろいろな悪事を裏から操れるだろう。そう思い至ったアルは、管理局だけでなく教会騎士団も被害者側だと理解した。何せベルカ自治領や聖王教会のトップであるマリアンネが捕らわれている。これを異常事態といわずなんと言おう、と。
「くそ・・・!」
アルは出口へ駆け出しながら、2挺の銃口より魔力弾を連射。ガリフッドが「無駄だ」と落ち着いた声で魔力弾を握り潰し、アルを追い駆け始める中、他の者は全てをガリフッドに任せるとでも言うようにその場から動かなかった。その考えはに間違いはなく、2分とせずにガリフッドは気絶しているアルを連れ戻してきた。そして彼もまたポッドに収められ、偽者のアルはシスター・トルーデの転移スキルによって、彼の家族の待つ自宅前に配置された。
†††Sideティアナ†††
ひょっとしたら、お兄ちゃんは生きている、かもしれない。そんな曖昧な気持ちのまま、毎年同じようにお兄ちゃんの命日という理由で墓参りに来た。ミッドは西部エルセア地方、ポートフォール・メモリアルガーデン。そこに両親とお兄ちゃんの墓がある。
「というか、あんたまでついて来なくてよかったのに・・・」
「いいの、いいの♪」
あたしの墓参りに付き合ってくれるのは腐れ縁のスバル。この子の母であるクイントさんも、死んでいたとされてた間はこの墓地に墓があった。でもプライソン戦役でクイントさんは生存は確実となって、今はナカジマ家に戻り、管理局にも復帰してる。
正直な話、クイントさんが生きていて、墓地からクイントさんの墓が撤去された時、嫉妬を覚えていた。お兄ちゃんも実は生きていたらな、って・・・。そのまさかが今、現実になろうとしてる。嬉しいのは嬉しいけど、お兄ちゃんの今の状況・状態によっては、本当に空の棺にお兄ちゃんが収められることになるかもしれない。それが一番の不安・・・。
「せっかく久々に揃った休暇なんだもん。出来るだけ一緒にいようよ〜♪」
相変わらず照れ臭くなるような台詞をサラッと口にするスバルに、「はいはい、そうね」って苦笑で返す。平日だということで墓参りに来てる人はかなり少ない。だからこそ、そこにある異様な光景にすぐに気付けた。あたしの両親の墓の前にひとり立つ男性が1人。顔はよく見えない。でもあの後姿は・・・。
「(小さい頃によく背負ってもらってたから・・・判る・・・!)お・・・お兄ちゃん・・・?」
「え? ティア、まさかあの人が・・・!」
「お兄ちゃ――いえ、最後の大隊の仮面持ち・・・!」
変身するかどうか迷った。ここは死者が
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