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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-A局員狩り〜Secret Maneuvers〜
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ガリホディン!? くそっ、やはり教会騎士団と最後の大隊はグル! いや、最後の大隊そのものが騎士団の一部なのか・・・!)
「AAAランクとはいっても所詮は魔導師。我われ騎士には遠く及びませんよ、団長」
実際に負けている事で反論できない局員だが、局には本当に強い魔導師がいることを知っているため胸の奥で、返り討ちに遭ってしまえ、とほくそ笑んだ。そして団長というのが、現騎士団のリナルド・トラバントかと考えたが、声があまりにも老けていることもあり、人違いだと判断する。
「ふむ。著名でなおかつ実力のある局員を回収するには、やはり幹部でないとな。では早速施術をしてもらおうか」
団長と呼ばれた男がそう言うと、局員を担いでいるガリホディンが移動を開始。薄目を開けながら彼は周囲を確認する。機材が多いため何かしらの研究室であること、この部屋には今、自分とガリホディンとシスター、そして団長と、さらにもう2人の6人がいることを確認。
「聞こえてはいないだろうが・・・安らかに眠れ、アル・アダムス一等陸尉殿」
斜めに立て掛けられたようなポッドが目に入り、さらにはガリホディンからの別れを告げるかのような台詞に・・・
(これ以上は無理だ・・・!)
アルはそう判断し、即座に魔力を練り上げて両拳に付加。魔力を電気に変換しての「スタンナックル!」を、ガリホディンの無防備な腰へとダブルスレッジハンマーを打ち込んだ。
「ぅぐ・・・!?」
ガリホディンは堪らず膝から崩れ落ち、アルは彼の肩から飛び降りてすぐにデバイスを起動。捕まえた時にデバイスを取り上げなかった最後の大隊には感謝しかない、と嘲笑する。銃口を団長やシスター、他2人に向けたところでアルは「え・・・?」と一切の行動を止めてしまった。
「どういう・・・ことだ・・・?」
アルの目が見開かれる。数日前に行われた最後の大隊の演説にて、軍服にペリースというリーダー格の禿頭の大男、学者然とした白衣を着た胸の大きな女性、そして最後に彼が「俺が居る・・・?」と呻いたとおり、彼とまったく同じ顔に背格好の男が居た。
「そのとおり。今日からアレが、アル・アダムス一等陸尉となり、オリジナルである君はいつ目覚めるとも判らぬ眠りに着く。彼らのように・・・」
スッと立ち上がって見せたガリフッドが上を仰ぎ見たことで、アルもつられて上を見た。何度目かの「え・・・!?」と絶句。円筒状の部屋の壁にはいくつものポッドが並列して設けられており、その中には聖王教の教皇であるマリアンネ、元槍騎士のパラディン・パーシヴァルといった騎士団関係者や、本局や支局、各地上本部の上層部の役員が十数人が収められていた。
「ば、馬鹿な・・・! マクレーン防衛長官・・・! 帰宅の際に、確かに顔を合わせた・・・!」
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