25 怖い人が優しい時は、何か裏がある。
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
_「戯言と言うのなら、引き取れますかぁ?お登勢さんを…。逃げるんですかぁ?」
_「西郷やィ…安心しなァ、ヤクザ者は、ケツを女オカマに拭かせる訳にャァいかねェってんだァ。テメェら引っ込んでなァ。オイラ一人で敵ァ、つけてくる。」
_「待ちなァァッ!まだ話は終わってねェェッ!」
_「あなたが駄々を捏ねるからぁ今回だけ特別に見逃してあげたいんですよぉ?せめてここは黙っていてもらえますかぁ?」
_「黙ってられる訳なッ…」
_「そちは忘れていまいか?約束を違えば、ワシらはそちらも相手取らねばならぬ。城を攻める際、まず最初に狙うのはどこか…?最も弱き壁から切り崩す。歴戦の勇士のそちなら百も承知であろう?」
_「マ、ママァッ…!て、てる君がァ…、てる君がァァッ!」
_「おのれェェェェッ!」
聞きながら、晋助の服に着替えた。
編笠を深く被り、包帯と共に、お面を着ける。もちろん、髪の毛も晋助そっくりにしてある。
あともう少ししたら店で平子と落ち合う約束なので、今から向かうことにした。
先に着いて、のんびり煙管を咥えながらしばらく待っていると、平子が現れた。
_「お待たせ致しましたぁ。」
_「いや、いい。ところで単刀直入になっちまうが、オメェさん明日…もしくは明後日に事を起こすつもりだろォ?」
しばらく沈黙していたが、頷いた。
_「…ええ。そのつもりですぅ。何か、あるんですかぁ?」
_「…いや、特にはないが。オメェさんの計画としては、もうそろそろ頃合いなんじゃァねェか、って思ってたからな。」
_「今回、坂田の兄貴を使って四天王の協定を破らせることに成功したので、このまま内部抗争を勃発させれば…とにかく、今が華蛇を利用するチャンスです。」
_「そうさなァ。まァどっちにしろ、今回の件で銀時が動くのは間違いねェ。」
_「どうしてですかぁ?兄貴は今日の夕方には死んでいるはずです。」
_「平子よォ…アイツがあのくらいで死ぬような魂に見えるかァ?仮にもかぶき町最強の男だぜェ?…あとはァ…華蛇が動くのを待つのみ。」
_「そうですかぁ。とにかく、明日が楽しみですぅ。」
_「そうかィ。引き続き頼んだぜェ?」
_「了解しましたぁ。」
と言って、私はその場を去った。
***
次の日の昼頃、私はエメラルドの着流しを着て、編笠を被ってかぶき町を歩いていた。万事屋のある裏道に入り、状況を伺った。
今日は、朝から曇天の日である。
一階のスナックお登勢の状況を伺いながら、それぞれ らすべがすに潜入している一番隊、二番隊、そして てる君を拐って見張っている三番隊、未だ鬼兵隊に残っている四番隊の幹
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ