三十枚目
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ふもふさせて欲しいのだけど」
「リーアお姉ちゃんならいいよ」
待てや。俺の意見は聞かないのか?
「じゃぁどこかにすわろうかな…」
ヴァーリがキョロキョロして、バルコニーの方へ目を向けた。
「いい?」
「そうね、そうしましょうか」
リーアちゃんがバルコニーへ向かい、ヴァーリが俺を抱えたまま後に続く。
俺は尻尾と翼の分けっこう重いはずなのだが、ヴァーリは気にした様子もなく歩いている。
リーアちゃんが扉をあけ、バルコニーへ出ると、ヴァーリはすぐに椅子に座った。
リーアちゃんはその隣の椅子だ。
さて、正面から抱き上げられた状態で座られるとどうなるかと言えば…
「篝、私これ知ってる。対面座「ちょっと黙ろうかヴァーリ」
アザゼル…マジでどうしてくれようか…
「グザファンが教えてくれたんだよね」
まさかの伏兵…!?
「カガリ、とりあえず翼を広げてちょうだい」
あ…リーアちゃん置き去りにしてた…
「ん、わかったよ」
翼を左右に大きく伸ばす。
とたんに片方の翼にリーアちゃんが抱きついた。
「ん〜!」
「リーアちゃん。一応言っとくけど俺の翼って『聖』の塊だからね?
触りすぎたら危ないよ」
「もふもふ!」
「リーアお姉ちゃん全く聞いてないね…」
だな…
「危なくなったら止めるか…」
「翼から『聖』を抜けないの?」
「無理。そも翼自体が『聖』の源だし。
仮にできてもやろうとおもえない」
仮に翼から『聖』を抜けたとして、その抜いた分の『聖』をどうするか、という事だ。
今の俺の体には、力の源が複数ある。
言わずもがな龍天使の心臓と翼、堕天使の翼、イーヴィル・ピースだ。
他の場所へ『聖』を移す前に他の力とぶつかってしまう。
「体内の力の制御なんて無理だ。今は魔法も使えない」
前は、『聖』『光』『龍』の三つの力しかなかったのである程度は制御できていた。
しかし今できるのはカンヘルの能力の行使とエネルギー弾を打つ事だけだ。
クーリアンセに関しては、外部の自然エネルギーで発動する物なので問題なし。
それに母さんには父さんがついている。
今のところ魔法を使えなくとも問題はない。
大人しくもふもふされていると、グレイフィアさんが来た。
「リアスお嬢様、篝様、ヴァーリ様。
黒歌様がお呼びです」
「わかりました」
リーアちゃんは残念そうにもふもふするのをやめた。
ヴァーリの膝の上からおりる。
「行こ、リーアちゃん」
「そうね…」
グレイフィアさんの後をついて行くけど、リーアちゃんがずっと翼をもふってる。
「リーアちゃん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ