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蒼穹のカンヘル
二十九枚目
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音!」

「ねぇ…さん…?」

黒歌が白音に飛び付いた。

「あ、カガリ…」

リーアちゃんが部屋から出て来て、そっと扉を閉めた。

「久しぶり、リーアちゃん」

「ええ、久しぶりね…」

「姉さんは?」

「ちょうど入れ違いでグリゴリに行ったわ…」

あらぁ…

「それで…どうしてヴァーリはそんなに大きくなってるのかしら?」

「さっきの猫から身長を奪ったんだとよ」

「ペットの調教はしっかりしないとね!」

「そ、そう…」

リーアちゃんがすごく微妙な顔をした。

「あ、リーアちゃん」

「なに?カガリ」

「セラフォルーから領地貰ったんだけどさ、なんかヒントちょうだい?」

「領地?もう?」

「正確には管理を押し付けられたんだがな」

「見てみないとわからないわね」

そか…

「暇なときに連絡してくれ。出迎えてやるから」

「ええ、朱乃と一緒に行かせてもらうわ」

今度アザゼルとかもこっそり呼ぼうかな…

「あ、忘れてたわ」

ん?

「カガリ、ヴァーリ」

「「何?」」

「貴方達って12歳よね?」

「うん」

「学校行ってねぇけどな」

「知ってるわ。だから…」

だから?







「貴方達二人には学校に行ってもらいます」

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