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蒼穹のカンヘル
二十九枚目
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うのがセオリーだ。

まぁ、今となっては契約者が契約を破棄しても命は取らないらしいけど…

「つー訳でメシ食ったらセラフォルーの所行くぞ」











姫島神社境内

「えーっと、帰っちゃダメかにゃ?」

「えぇい!面倒くさいぞ黒歌!
白音が追われたのはお前のせいじゃねぇっつってんだろーが!
つーか帰るって何処にだよ!?」

「いや、でもにゃぁ…」

ロストで跳ぼうとしていたが、先程からずっとこの調子である。

「篝、どうするの?」

「あー!もう!めんどくさい!無理矢理連れてく!」

ごねる黒歌に抱き付き、翼でくるむ。

「にゃっ!?」

「ヴァーリ!」

「はいはい」

その上からヴァーリが覆い被さるように俺と黒歌を抱き締める。

「カンヘル!」

祝福の龍杖を召喚し…コツンと石畳を叩く。

【ロスト】

視界が暗転し、再び光を取り戻した時には、セラフォルーの執務室。

「おや少年。早かったね☆」

「ああ、ちとコイツを連れてくるのに手間取ったがな」

黒歌の頭を鱗で傷付けないよう、ポフポフと撫でる。

「ふーん…その子が黒歌?」

「おう。で、白音は?
ここにいるのか?サーゼクスの所か?」

「今はリアスちゃんと一緒に居るよ☆」

「今から跳んで大丈夫か?」

「勿論だよ☆ あ、それと例の件頼むよー☆」

えー?あれだろ?<レヴィアたん>に出ろってヤツだろ?

「元から拒否権ねぇだろうが」

「そうなんだけどね☆」

ウゼェ…

「所で…なんでリリンの孫は1日でそんなに大きくなってるの?」

「まぁ、色々あるんだよ」

昨日は俺の後ろに隠れていたが、今のヴァーリは俺と黒歌をセラフォルーから護るように抱いている。

「んじゃ、グレモリー城に跳んでくる」

姉さんも居ると思うし…

「はいはーい。いってらっしゃい☆」

カンヘルで、床をコツンと叩く。

【ロスト】

再び視界が暗転。

そして目に入ったのは国会議事堂の数倍はあろうかという城。

スゥと息を吸う。

「リーアちゃーん!居るー?」

「篝、後で怒られるよ?」

「え?なんで?」

「まぁ、いいや…。
ほら、グレイフィアさんが来るよ」

見れば正面玄関が開かれ、グレイフィアさんが歩いて来ていた。

「お待ちしておりました。篝様」

綺麗な一礼がとても様になっている。

「あ、お邪魔します。
で、コイツが例の黒歌です。
妹の白音を保護したって聞いたので連れてきました」

「畏まりました」

案内された部屋には、赤髪の少女と白髪の猫耳ロリがいた。

「白
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