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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第10話 新たな光への覚醒
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離なのに僅かでもそれを感じた最強の1人が、笑みを深める









「こ…の力…まさか」

「グ、ォオオ…!」

その場にいる美女は何かに気づき、そして黒く、限界を超えたであろうデーモンは目の前の敵から放たれる威圧感に恐怖を蘇らせる



そして、今この空間に緊張と威圧を放つこの魔道士――――否、戦士は変わり果てた金色の髪、そして黒かった瞳は碧眼へと変わり、彼が纏う黄金のオーラ。

この姿こそ、戦闘民族達がいつか辿り着く姿。始まりであり、新たな次元への鍵となる変身――――


「オレは…もう負けねェ…!!」

立ち上がるその黄金の光が周りを照らし、そして死んでいた植物が少しずつ成長していく。

怒りから目覚めたであろうその姿は、鬼神の如きであろうとも、自己だけではなく、優しさために目覚めた姿でもある。






「…レッド…」

そして、もう手遅れと思っていたであろう大切な友の声を聞いて、黄金の戦士――――レッドは肩を震えさせる。

今腕の中で寝ていた親友の、開かれた目を見て安心感を覚えるような顔になる。

けれども、すぐに顔をきつくさせ、親友を少し離れた場所へと、慎重に、けれども速い速度で移動し、ラクサスを寝かせる。

「すぐに終わらせてくるからよ、ここで待っていてくれ」

いつもの穏やかさが無い、がそれでも彼は彼だ、とどこか確信している自分に笑みが溢れるラクサス。
そして、やはり希望の光はお前だな、と心の中で唱えて、彼に後を頼んだ。

「ああ…一丁人泡を吹かせてやれやァ…」

「人泡だけじゃなくてよォ…、後悔させてやるさ。 ――今ならできる」

親友とのやり取りを終わらせ、レッドは女とデーモンの前へと向かい、いつもと違っての鋭い声で一言を言い放つ


「さァ…これが最後だ…この野郎…!」
























――――女の目から見て、信じられないといった光景だ。

元々彼女は、造られたであろうデーモンの限界を引き出せる相手を探し、可能であれば力をつかせることを実験として対決させた――――だが、これでは意味はないと悟る。

何故なら、目の前の少年は、黄金の戦士はこのデーモンを遥かに超えている――――。


どう抗っても勝てはしない…が、それでも結果ができた。

ある程度デーモンの限界を知り、これからは有効利用として使えることを知れたのは良いリミットだ。


ここに居る必要は無い。ならばここから立ち去っておくのがいいだろう。
目の前の少年は自分が力を開放したら負けはしないと思うが…だが、それで
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