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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第10話 新たな光への覚醒
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1人はリタイヤですか…呆気ないものですね」

自分たち以外から聞こえる声に、恐る恐る首を動かし、振り返る。

そこにいるのは、先ほどこちらにデーモンと対決するよう命じた女。

「限界を超えたこの子にこのザマじゃ、実験も失敗。サイヤ人でもダメでしたわね。
本当に、残念です」

本当に残念そうに呟く女に、レッドは歯を食いしばる。

「――――ざっけんなよ…」

「…これは」

大地が震え始める。周りの小石でさえ、何やら浮き始める。

「てめえの勝手な実験で…ラクサスがやられたってのかよ…!!
…いや、違うのか。オレが…オレが弱えから…クソッ…!オレは…それでも…!!」


女とデーモンの方へと憎しみの目を向けた後にさっきの状況を思い出し、ラクサスをこのような状態に追い込ませたのは自分だと自覚する。
そして、さっきよりも大地の震えが上がり始めていく――――

「これで…オレが負けちまえば…勝つためにオレを逃したラクサスに顔向けできねぇ…!!!畜生ォ…ッ!!」

ただ暴言を吐く。自分に、自分の弱さに。そして、軽い気持ちでラクサスときた自分に

確かに、ラクサスが居なければ自分は確実に敗北していた。
もしかしたら、ギルドに帰れなくなってこれからずっと実験とかに付き合う羽目になっていたかもしれない。

だが、それでも友を傷つけさせたのは自分に他にならない。自分が、自分のせいで――――!!

「もう…オレは…傷つけさせねえ…!絶対ェに…オレが、オレがァ…ッ!!」

そして、レッドの体は黄金の光が走る――――それは、彼が目指した完成の姿。

それは、もう覚えていないであろう、自分が憧れた黄金の戦士の姿。

この世界でどこかに存在していた、伝説である超戦士の究極。

今、戦闘民族となった転生者――――レッドがその姿へと変貌する――――――――


「守る…んだァァアアアッ!!」

――――再び、大地の悲鳴が生まれる。

解き放たれたその力に感づいたのは、最強と呼ばれている魔道士と実力者達――――




「この激しい高まりは…レッドか!?」

妖精のギルドにて、1人の老人が立ち上がる。



「…目覚めたのじゃな、レッド」

別の森に佇むイシュガルの四天王。



「…これは」

そして、川で体を洗っていた1人の黒髪の黒魔道士――――



「…これは、この力は一体…」

上空に佇む島にいる1人の主が困惑そうに



「…目覚めていたのか」

右目に眼帯をつけた老人が反応して



「…もう1人、ここに至ったか。」

別の国から、遠い距
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