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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第10話 新たな光への覚醒
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思い出すのはギルドに入って手柄を得てからの頃――――

マグノリアやギルドの皆からは「マカロフの孫」として色眼鏡として見られ、自身のことや実力を全て「マスターの孫だから同然」という街とギルドの奴ら。

気に食わなかった。オレはオレなのに。何故皆はオレではなく、ジジイの孫だからで納得するんだ?

オレだって自分で頑張って鍛えたっというのに。頑張って依頼を熟したのに。何故…


――――流石ラクサスだな!クエストを無事に終わらせるなんて!

そんなオレに、希望の光が映し出された。

――――オレはボロボロで帰ってきたけどなあ〜、ラクサスはあまりボロボロじゃないし、やっぱりすげえよ!

ジジイの孫としてじゃなくて、親友として、個人としてオレを見てくれている奴がいる――――

――――けどオレも強くなってるかんな!次手合わせしねえか!?いやぁ、ラクサスも強くなってるし、あ!オレも負けてねえからな!!


オレと競い合う――友。

昔、ジジイが連れてきた孤児のサイヤ人。街の皆から嫌な目で見られていたってのに、変わらないその元気、変わらない力…笑顔に救われた。

オレを見て、一緒に鍛えてくれる大切な(ダチ)――――










そして、オレの目標でもあるコイツは、ここで絶対に負けねえ、と自身を持って言える。


「レッド、後は頼んだぜ」

「…ハァッ!?ラクサス何言って…」

目眩が収まったレッドは、自分たちに迫る光線を見てギョッとしている内に腕をつかみ、雷を纏わせて光線の目標から外すように地上へ飛ばす。

「なッ…!? おいラクサス――――ッ!!」

そして、未だ状況を整理しきれてないレッドを飛ばしたラクサスへ目を向け直したら――――爆発した。

地面へと無事着地したレッドは爆発した上を見て信じられないと、消えていたはずの瞳が現れてただ親友の姿を探す。

――――そして爆発の霧から落ちる1人の人間――――ボロボロとなって少し焦げている親友の姿を見つけた時、心臓が止まったような錯覚を覚える。

落ちていく親友を見て数刻呆然するも、淡々地上へ近づくのを見た時に本来今の自分じゃ有りえないほどのスピードで駆け抜け、ラクサスを両手で受け止める。

「おい、おいラクサス!大丈夫か!!?おい!!」


「――――――――」


返事は、ない。非常にも彼の胸は上下とは動いておらず、体温から温もりがなくなっていく――――

「…う、そだよな。ラクサス…なぁ…?」

声が震え、ただ目を閉じて安心して眠っているような顔をしているラクサスに問いかけるも、返事は帰ってこない――――

「――――もう
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