第10話 新たな光への覚醒
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い。それにデーモンは魔法も扱うと言った。それなら油断禁物だろう…。
そして、向かい合って数分くらいなのだろうか、デーモンがついに動いた。
まずはオレの方へと拳を振りかざし、その強力そうな腕力でオレを殴り潰そうと拳を下ろす。
だが、唯でやられない。オレは腕をクロスしてデーモンの攻撃を受け止めた――――腕がヒリヒリするが、仕方あるまい。
受け止めると思わなかったであろうデーモンは少し狼狽え、もう一振りを下ろそうと手を挙げるその時、彼の顔へと黄色い閃光の雷が走り、そして化物を飛ばした。
ラクサスが直接殴り飛ばしたようで、デーモンは森の木を次々へと飛ぶ。とんでもねぇ…ラクサスの腕力もとんでもねえ…等とラクサスの成長を目の辺りにした後、オレは両手に力を溜め、吹き飛んだ化物へと両手を向け――――巨大な光線を飛ばす。
撃ち込んだ光線はデーモンが吹っ飛んだところまで進んでいき――爆発する。
ダメージにはなればいいのだが…まだこんなものではないはずだ。
オレの光線を見ていたラクサスは「やるじゃねえか」と愉快そうな声を聞いてオレも「ラクサスこそ」と返す。だが、決して油断しているわけではない。現に二人して目を合わせていない。
むしろデーモンの飛んだ方へ目を向けたままだ。
そして、化物の咆哮が森に響き渡る――――
こちらへと翼を広げて咆哮を上げなら近づくは悪魔の姿をした化物――――そしてオレとラクサスはそれに合わせ、拳を上げて相手へと対峙する――――
◆◆◆◆◆◆
二人と一体の拳がぶつかり合う。
巨大な拳でも二人の人間の拳より大きいからか、二人の人間でもその拳へ合わせて放てた。
外部から見たら二人の少年が押し負けると思えるような光景だが、その少年たちは自身の体を強化したのか、黄色い髪をした少年は雷を走らせ、茜色の髪をした少年は白いオーラを大きくさせ抵抗する。
対するはデーモンが。巨大な体からはどす黒い魔力、光を纏って少年たちへと力押しをする。
――――だが、デーモンの方が力で押し負けた。
片方の少年たちは、力だけで言えば上級と言えるほどの実力の持ち主。
片や才能が満ち溢れ、力を上げ続ける天才。
片や戦闘民族の先祖返りであり、限界までに鍛え上げた秀才。
どれも実力は申し分なく、妖精の尻尾の強さでは最強のギルダーツの次に誇りがあると言われている。
その二人が共闘して、このデーモンに押し負けるのだろうか?
そして、またもや飛ばされるデーモンに、茜色の少年――――レッドが舞空術を行い、瞬時に追いついてはラクサスに向けてデーモンを蹴り飛ばす。
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