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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第10話 新たな光への覚醒
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が生えており、そしてその女体は随分と出来て…今何考えてんだオレ。そうじゃないだろ、だって、この女からは――――

先ほど感じたことのない魔力――――いや力を感じた。

ラクサスも感じたのか、すぐに顔を引き締める。
当然だ。この女はオレたちと同等か、それ以上の力――――。

これで勝てるとは、まだ確信を持って言えない。

「…その実験ってのは」

「人間に教えるほどではないですので、貴方たちはただ私に協力してくれるだけで良いのです」

その美女は、オレたちを見るときの目線はまるで虫を見ているかのような目をしていた。
そして、何よりもオレたちを格下、下等生物だと言わせるような物言い。そしてこの圧倒感。

「…人間、じゃないのか?」

そう、この女からは角が生えているが…サイヤ人のように尻尾が生えてたり、リサーナのように魔法で猫耳になったりする魔道士も居る。だからこの女性もそうなのかと思ったが、そうではないらしい。

…牛、か?…やめよう、これを口にしたら殺されるってオレの中の何かが囁いている。

「まずは、この子を相手して、ある程度までやってくれたら後は解放してもいいですわ」

――――何かが、来る。この気配…上からだと!?

ラクサスも同じことを感じたか、上を見るとすぐに避ける。
ラクサスの居た場所に、悪魔と思わせるような姿をした化物――――デーモンが着地した。

「おい、コイツ…!!」

「とんでもねえ…力を感じる!!」

そう、その力は今まで感じたことのない…吐き気をするほどの邪悪さがある…。
その力を測るとしたら、今まで退治してきたモンスターとは格が違う。

「チィッ…!やるしかねえのか…!」

苛ついたように舌打ちするラクサス、そして一緒に戦闘の体制へと構える。

ラクサスは自身の体に雷を走らせ、オレは白いオーラを出して力を溜める。

だが、これであそこに倒れているS級魔道士たちが倒れるのは納得した。確かにこれは1人では手に負えない…、いや、よく見てみると他にも倒れている人が数人…、反応が小さいから感じられなかったか…。

とにかく、今はあの化物を倒すしか手がない。
そして、オレたちにあの化物を倒すよう命じてきた女は岩の上に座り、足を組んでこちらを観察するように見る。

ラクサスの体に走る雷、そして白いオーラを身につけているオレを見る。
…美女から見られるのは嫌いではないが、こんな動物観察みたいに見られても嬉しくない。喜ぶのは特異体質をした変態だけだろう。

そして、オレとラクサスは化物であるデーモンが何時まで動くかを待って構える。
どんな攻撃してくるか分からない以上、下手に動く訳にはいかな
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