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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第10話 新たな光への覚醒
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森の奥までラクサスと進む内に、気配が淡々と大きく、そして気分を悪くさせてくる。

それはラクサスも同様で、さっきまで皮肉を言ってくれていた時とは違い、顔から汗が見える。
だが、ここで引いておく訳にはいかない。何故なら感じたのだ。

奥にいるのは嫌な気配だけではなく、魔道士の気配もちゃんとあると、近づく内に感じた。
ならここで引いてしまうより、やられているであろう魔道士を連れて逃げたほうが良い。
見殺しするよりマシだと、オレは思っているから。

「…本当にオレたち以外の魔道士が居るんだな、レッド」

「ああ、それは確実だ。小さいけど、オレたちが来る前にここに依頼できた人は居る」

断言するオレにラクサスは少しだけ考えるように顎に手をかけ、そしてオレの方に向き合って考えたことを話す。

「――――ならなんで生きてんだ?そのバケモンのことは知らねえが、態々生かす必要ねえだろ」

「…!確かに」

そうか、それは考えていなかった。だが、生かしても問題ないと判断されたかも…それはそれで厄介か。

「そうだ。やられちまってもS級魔道士の1人だろ。来たのは。ならそいつがやられた後に生存されても、逃げるための隙とか他にも対策を立てることがあるだろうが…」

「…それを気にするほどでもない、と思われている可能性だったら」


「…絶望的だな」


ならこの奥にいる化物は、オレたちでは勝てるかますます怪しくなってくる。
これは、もう一人を連れて逃げ出せるか…、分からない。
だが、勝てなくとも、負けるつもりはない。逃げ切るように、するか…。



「おい、そろそろご対面だ。考え事は後にして、後はなるようにして逃げるぞ、レッド」

「…ああ、そうだな」


それで目を合わせて互いに首を縦に動かして――――走る

「――――そんなに急がなくてもゆっくりしてくれてもいいのですよ」

「「――――ッ!!」」

オレは魔力を纏って最高の状態で移動した。普通の魔道士でも目が追えないと言われる程の。
そして、ラクサスは雷へと変化し、オレよりも最高状態で走った。

――――それを、強制的に体の動きを、止めさせれた(・・・・・・)


「別に命を取ろうというわけではありませんので、安心してください。只、実験に付き合っていただきたいだけですので」

体が動かない――――というわけでなく、ただ急いでここから逃げるという選択肢が消えた。
しかも、今聞こえた声は女性の声――――オレとラクサスは同時にその声の方へ目を向け、そして大きく目が開いてしまった。

声の持ち主は女性、いや美女が居た。それだけならよかったのだが、美女の頭には角
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