第33話
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
エリゼさん達――――リィンさんの他の婚約者の人達との関係も良好と聞いているし、僕や兄上が”叔父”になる日も近いかもしれないね。」
「……余計なお世話よ。少なくてもわたくしやエリゼ達との結婚式を終えるまでは子供を作るつもりはないわ。第一、今のわたくしは第U分校の宿舎の管理人の一人を務めているのだから、その業務の支障が出かねない事をする訳にはいかないでしょう?」
「……なるほど。宿舎の管理人の件で思い出したけどリーゼロッテから君のアストライア女学院の復学を提案されているそうだけど、君は第U分校の宿舎の管理人を務めているという理由でリーゼロッテの誘いを断っているんだったね?」
「……ええ、それがどうかしらのかしら?」
「フフ、そう言うことならば話は速い。リィンさんが本校に移った際にアルフィンもリィンさんと一緒にトリスタに建設する予定のリィンさんやアルフィン達専用の別荘に移ってくれば、アルフィンも宿舎の管理人をする必要はないし、トリスタから女学院に通う事もできるよ。」
「え………」
「セ、セドリック……?リィンさんが本校に移るとか、トリスタにリィンさんやわたくし達専用の別荘を建設する予定って一体どういう事……!?」
セドリック皇太子の提案を聞いたエリゼが呆けている中アルフィンは困惑の表情でセドリック皇太子に訊ね
「詳しい事はリィンさんに聞くといいよ。それと勿論エリゼさんやセレーネさんもリィンさんやアルフィンと一緒にトリスタに移ってくる事を想定した別荘を建設させるつもりですので、エリゼさんも安心してトリスタに来ていただいて構いませんよ。――――それじゃあ、今日の所はこれで失礼するよ。」
そして一方的に要件を伝えたセドリック皇太子はその場から去り
「………随分と一方的な性格の皇太子に変貌したようですね。」
「そうね〜。私なんて一瞬誰?って思ったもの。」
「セドリック………この1年の間に一体何があってあんな性格に………」
「アルフィン………」
セドリック皇太子がその場から離れるとそれぞれの身体の中から出て来たリザイラとベルフェゴールは変貌したセドリック皇太子の感想を口にし、疲れた表情で呟いたアルフィンの様子をエリゼは心配そうな表情で見守っていた。
〜本校舎1F・教官室〜
一方その頃ミハイル少佐と共に教官室に戻ったリィンはミハイル少佐に屋上でのセドリック皇太子との会話について説明をした。
「―――事情はわかった。妙に乗り気でいらっしゃったからどういう事かと思ったが………」
「………殿下のご訪問は突然の話だったんですね?」
「ああ……私も面喰っていた所だ。ふむ…………――――君の第Uへの配属は各方面の意向や君自身の意志が合致して実現したものだ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ