第33話
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ウナ達と共に見守っていたミハイル少佐は疲れた表情で片手で顔を覆った。
「……………………」
(……僕は………夢でも見ているのか………?)
去って行くセドリック皇太子達をリィンがユウナ達と共に呆けた表情で見守っている中クルトは不思議そうな表情で首を傾げていた。
〜15分後・宿舎〜
「エリゼ、今晩のメニューはどうしようかしら?」
「そうね……パスタが残っているからメインはペペロンチーノかカルボナーラで、付け合わせのサラダとスープは――――……あら?」
「随分と騒がしいようだけど……何かあったのかしら?」
15分後宿舎の台所で夕食について話し合っていたアルフィンとエリゼだったが、外から聞こえてくる生徒達の騒いでいる様子の声に気づくと不思議そうな表情で首を傾げていた。するとその時食堂の扉が開かれ、セドリック皇太子が食堂に入って来た。
「…………え。」
「貴方は………」
セドリック皇太子の登場にアルフィンは呆けた声を出し、エリゼは目を丸くしてセドリック皇太子を見つめた。
「やあ、アルフィン。1年ぶりだね。」
「貴方……もしかして、セドリック……?」
セドリック皇太子に話しかけられたアルフィンは戸惑いの表情でセドリック皇太子に確認し
「フフ、酷いじゃないか。たった1年顔を見せなかっただけで双子の弟の顔を忘れたのかい?」
「そう言う訳ではないわ。………リーゼロッテの手紙にも、貴方の変貌について書いてあったけど………リーゼロッテが戸惑っていたのも無理はないわ。わたくしですら、1年半前とは比べ物にならないくらい変貌している今の貴方に戸惑っているもの。」
「1年半前の情けない自分と別れて強くなるために鍛錬をし続けたからね。さっき、リィンさんやクルトにも会ったけど二人とも今の僕を見て随分と驚いていたよ。」
「それはそうでしょうね………」
セドリック皇太子の言葉にアルフィンは静かな表情で頷いてセドリック皇太子を見つめた。
「エリゼさんもお久しぶりです。1年前とは比べ物にならないくらいとても綺麗になりましたね。リィンさんも大切な妹にして将来の伴侶でもあるエリゼさんがこんなにも素敵な女性に成長した事に鼻が高いでしょうね。」
「………恐縮です。」
「フウ……まさかお兄様のような軽口まで身に付けているなんて………エリゼは褒めて、実の姉のわたくしの成長については何も感想はないのかしら?」
セドリック皇太子の賛辞にエリゼが謙遜した様子で答えている中呆れた表情で溜息を吐いたアルフィンはジト目でセドリック皇太子を見つめ
「ハハ、勿論アルフィンも綺麗になっているよ。そのメイド服も中々似合っているじゃないか。リィンさんとの夫婦仲や
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