幕話の物語
本気で天界は駄目だと思う この頃
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間接的にロスヴァイセさんをリストラさせる原因を作ってしまいすまない…
「ええ、聞き及んでいます。私がこの場に赴いたのもロスヴァイセさんを少しでも手助けできればと思い来たのですから。」
だから泣き止んでください、お願いします
罪悪感が尋常じゃない
「うぅぅぅ──!」
彼女は泣きながらウィスへと飛びついてくる。
彼女は周囲の目を憚ることなく、ウィスの胸へと泣きついた。
さあ、来い!
ウィスに彼女を拒む理由などあるはずもなく、彼女を優しく抱擁する。
「ぅぅ…、ぐすっ…!」
「傷は深いですよ、しっかりしてください。」
彼女が在住する家は自身の家を割り当てれば良い。
幸いにもリアスから貰ったあの別荘は未だ未使用だ。
彼女の護衛を引き受けた手前、彼女を見捨てるようなことは決してするつもりはないが。
「…ねえ、ロスヴァイセさん、あなた私の眷属にならないかしら?」
そんな中、リアスは傷心中の彼女へとつけ込む。
「私の眷属になれば様々な特典が付いてくるわ。」
正に悪魔的な勧誘の仕方だ。
「…。」
ウィスはリアスへと近付き、彼女の額に自身の掌を乗せる。
瞬く間に両者の距離はゼロとなり、後一歩でも足を踏み出せば顔と顏がくっ付いてしまいそうだ。
「え…っと、ウィス…?」
リアスは頬を赤く染め、ウィスの顏を見上げる。
「どうしました、リアス?」
「あ…の、顏が近い…。」
リアスの問いにウィスに何も応えることなく、聖母のように清々しい微笑を浮かべた。
そして彼女の額に乗せた掌の中指を折り曲げ、親指の腹で抑えた後、蓄積した力を放出した。
「そういった眷属の勧誘は感心ませんよ、リアス?」
次の瞬間、ウィスのデコピンがリアスに炸裂した。
周囲に波紋状の衝撃波が波及し、リアスの脳を大きく揺らす。
言わずもがな途轍もない威力である。
─人が傷心している最中に悪魔への勧誘ダメ 絶対─
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