幕話の物語
本気で天界は駄目だと思う この頃
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う。」
イリナの手をどかし、ウィスは泥だらけの下着を持つアーシアへと向き直った。
そして杖を一振り。
波紋状の光がアーシアの下着を下から包み込み、綺麗な状態へと早変わりする。
「…わっ!本当です!ありがとうございます!」
お礼を述べたアーシアはそそくさとトイレへと駆け込んでいく。
「とにかくあいつは女性の敵なの!」
頬を染めながらイリナは下着泥棒の捕縛を強く望み、当人を非難する。
ウィスの首を引っ掴みながら。
「…いや、あの私も行くのですか?」
もう自分の役割は終わったはずなのだが。
「勿論よ。私はウィスに伝説の賢者の人探しを依頼したのだから。私達と一緒に行くのは当然でしょ?」
何ともまあ、それは言葉の曲解としか言いようがない。
「や、それ屁理屈だろ。」
「はいはい、ウィスも一緒に行きますよ。」
「往生際が悪いわよ、ウィス?」
リアスと朱乃の2人がウィスの背中を強く押し、イリナと共にウィスをこの場から連れ出そうとする。
「…それにウィスの移動手段なら簡単に伝説の賢者の下へ行けるでしょ?」
「それが狙いか…。」
「さあ、それはどうかしらね。」
おちゃめなウインクをかますリアス。
ウィスは自分を取り巻くこのどうしようもない状況を理解する。
「はぁ…。…これから夜の町の散策に出掛けるのですが、ロスヴァイセさんも一緒に行きますか?」
外に出るのならロスヴァイセさんも誘おう。
彼女は極東に置き去りにされて以降、気落ちしてしまっている。
これを機に何とか立ち直ってもらいたい。
「行きます!」
彼女はウィスの誘いに即答する。
彼女は現在、駒王町に存在するウィスの別荘とも呼ぶべき家に在住している身である。
以前までウィスは駒王町に家を有していなかったが、リアスからあの結婚騒動が収束して以降、お礼の一環として頂いていた。
故に彼女が極東に置き去りにされて以降、ウィスがその家を提供した。
今はそこが彼女の家であり、帰る場所だ。
あくまでウィスの実家は宇宙であるため、丁度良かったのである。
彼女は今、ジャージ姿でオカルト研究部の部室内で趣味に没頭している。
100円ショップが好きなのだとのこと。
やはりロスヴァイセという女性はマリーと同じく残念美人であるのだとウィスはしみじみと実感していた。
「これは深夜デートと言うものでしょうか!いえ、決してそんなことを期待しているわけではありませんが!それに、皆さんもいるのですよ!」
聞こえていますよ、ロスヴァイセさん。
私にも、勿論、この場の皆にも。
やはり彼女はどこか抜
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