幕話の物語
本気で天界は駄目だと思う この頃
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「…。」
「しょうがない で すね…。今回 だけです よ…。」
伝説の賢者、伝説の賢者、ウィスは件の人物を早速調べ始める。
口へとパフェを運びながらであるが。
無論、隣にちょこんと座る小猫もパフェを食している。
見れば小猫の膝の上には黒歌が座り、小猫からお裾分けを貰っている。
残るオーフィスはウィスの膝の上で口周りをクリームだらけに口を動かす。
ふーむ、どれどれ、伝説の賢者、伝説の賢者。
ウィスは宙から杖を取りだし、水晶を見るようにその深奥を覗き込む。
駒王町の何処かに隠れ住むその賢者の居場所を突き止めるべく。
「…ふむ、この老人ですね。見つけましたよ。」
ウィスは杖をオカルト研究部の地面へと軽く打ち付け、映像を映し出す。
「この人物で合っていますか?」
ホログラムの先には大量の下着に触れる初老の老人の姿が。
何かしらの研究を下着と共に行っている。
「…。」
ウィスは言葉を眼前の余りの騒然とした光景に失ってしまう。
ナニコレ?
「そうよ、この人物で合っているわ!」
紫藤イリナが肯定の意を示す。
それにしても彼女は教会の信仰者から下着泥棒を捕まえる警察にでもジョブチェンジしたのだろうか。
ウィスは彼女に対して疑問を持たずには得られない。
「それにしても何故教会が伝説の賢者とも呼ばれた男を探しているの?」
「教会も随分と暇なんだな?」
「まさか、そんなわけがないだろ。な、イリナ?」
「うぇ…!?そ…それは…。」
ゼノヴィアの指摘にイリナは頬を赤らめたと思いきや、即座に尻すぼみになっていく。
はて、これはどういうことだろうか。
杖を宙から引き戻したウィスはその疑問を解消すべく、片目を閉じながら杖の深奥を覗き込む。
そして時間を更に過去へと巻き戻す。
そして、理解した。
何故彼女、紫藤イリナがそこまで今回の下着泥棒に執着するのかを。
「……成程、そういうことですか。この黒の下着はイ…」
下着の持ち主を暴露しようとするウィスの口をイリナが慌てた様子で押さえつける。
「わー、わー、わー!?ウィスさんは黙っていてください!」
非常に慌てた様子でイリナは羽交い締めにする要領で背後からウィスの口を塞ぐ。
必然的に彼女のふくよかな肢体が直に伝わってくる。
フード越しとは言え、あのボディースーツは服の意味を成していない。
というかあのボディースーツは教会に属する者としてかなり破廉恥ではないだろうか。
このスーツをデザインした者の色欲の深さが知れるというものだ。
「…先ずはアーシアの下着を綺麗な状態にしておきましょ
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