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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第9話 森に佇む化物
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身に纏う光―――どこか邪悪さを感じさせて普段のデーモンより恐怖させるであろう生物の隣で、女性はなんでもなく平然と立っており、近くの怪物のことを気にせず、その近くに倒れている人間たちを見て溜息を吐いた。

「少しは歯ごたえがあるのかと期待していましたが――――少し強化したこの生き物に敵わないなんて、期待はずれでしたわね」

残念そうに、そして少し不機嫌そうな顔をしてそう呟く。

「――――あら、また人間が…、しかし…これも期待できますか…?微妙ですね」

新たな気配を感じた女性は少し悩んだ様に顔をして、そして大きな胸の下に腕を組む。

「まぁ、倒れたら倒れたらで、仕方ありません。この実験が失敗したことになりますが…」








「――――マルド・ギール様が気にした実験ではないとはいえ、私としては成功してほしいですね」


そして、これから来るであろう若く、そして魔道士の中でも強者の少年達が来るまで、彼女は少しだけ手元に本を出して人が座れる程度の大きさをした岩の上に座り、待機することにした。



これから起きることを誰も予想していない。当然、まだ何かが始まることも――――


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