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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第9話 森に佇む化物
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「――――つっても本当にここでいいのか?そろそろドグゼリ渓谷大空洞っての近くだぞ」

「…さぁ…?」

現在オレとラクサスは、ドグゼリ渓谷の周辺にある森にいる。未だその化物を探しているが、まだ見当たらない。まぁ奥に行けば居るらしいが…。


「しかし、帰ってきて早々このクエストを取るとか…お前の神経どうなってんだ?」

「気になっていた会社の危機なんだ。なら休んでるヒマないだろ?」

「…そうか」

今のは心配してくれたからの一言、なんだよな?
辺りを見渡しても森、そしてドグゼリ渓谷しか見えん。本当にここでいいのか、と疑問に思うのは当然だ。
だがまだ調査してから1時間しか経っておらず、ならばまだ探す余地はあるはずだ。

そうして、ここに来る前に買ったドグゼリ渓谷の周辺の地図を見ながら奥へと進むと――――感じたことのない気配を感じた。

「――――おい、ラクサス」

「――――居たのか?」

「…途轍もない気配を感じたから、恐らく例の化け物だな」

ウォーロッドさんも化物だと思うが、こっちも相当の化物かもしれない…。
だが、オレ一人だったら怪しいが、ラクサスとならチャンスがある、はずだ。ならここで


「…行けるか、ラクサス」

「馬鹿野郎。こっちとら元から準備を済ましている。てめえこそ心の準備は出来てんのか?」

皮肉にもそう問いかけてくる親友に笑みが溢れてしまう。
ラクサスもこの笑みを見て「大丈夫そうだな」とニヤッと笑いかけて、そして体制を立て直した。

オレも力を念入りに高めるよう集中し、そして隣で雷を少し纏ったラクサスをアイコンタクトを互いに取る。






確かに化物だが、オレとラクサスで負ける程とは思えない。
傲慢あれども、やる価値があるならするまで。
それに連絡が付かない人たちの心配もある。ならここは進むしかない。

これが罠なら、戦わずに他の人間を探して逃げるか、すぐに撤退するしかないが

そうして互いに前から伝えていた事をラクサスと一緒に確認していたので、気を引き締めて――――




「――――行くぞォオォッ!!」


「――――おう!!」







◆◆◆◆◆◆






森の奥に、片口が見える東洋風の着物を着る女性が立っている。
だが、女性の頭には本来人間が付いていない、牛のような角があり、そして――――


その女性の隣に立つ、5メートルまで行った大きさを持つ、バリカンに似ているが、翼が生えており、青い肌をし、怪物とも思わせるような形をしているモンスター――――デーモンと呼ばれる生物。

だが、その
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