第9話 森に佇む化物
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
けど前みてぇにいきなりいなくなんなよ」
「アレはウォーロッドさんに無理矢理に連れて行かれたんだよ…」
あの植物ジェットコースター体験…凄かったなほんと。あの人に手合わせしていたが、マジモンの化物なんじゃないのだろうか。前に共闘したブランも相当強かったし…、やっぱり世界って広いと実感する。
「やっぱり世界って広いよなぁ…」
「あ?なんだいきなり」
「ああ、いやさ、この前共闘した人や、ウォーロッドさんを思い出すとさ、ギルダーツだけじゃなくてこの世界には沢山の強者が居るのな、って実感して…」
修行中にもウォーロッドさんは自分より強いやつはわんさかいる、と言われたし、このフィオーレから一旦出て旅して強くなるのも手かもしれないのだろうか。
「…なぁに、オレたちもその強者たちより強くなるだろうぜ。今のオレ達は成長段階だが、限界があったとしても壊せばいい」
とんでもないことを平気そうに言うラクサスにびっくりする。
だが、それもそうだ。オレたちはまだ強くなれる、今は終点じゃないし、まだまだ上へ目指せる。
「なら、まずはギルダーツより強くならなくちゃならねえか」
「…おっ、そだな」
あのクラッシュ魔法には未だ苦労するが、強くなってギルダーツ本人にも勝てなくてはならないのなら、まずは破壊しきれない程の力を身につけるか、突破口を探すしかないだろう。オレは前者だが(脳筋2)
「んだとー!?オレのほうが強ええええ!!!」
「寝言は寝てから言えクソ炎!!相性的にこっちが強え!!」
騒ぎが聞こえたのでそちらにラクサスと目線を移すと、またいつもの光景。
上半身裸な裸族と、マフラーを付けたナツがまた喧嘩をしている。
そこを少し離れた所に、いつもの少年たちが喧嘩を繰り広げ、そしてこの後に紅髪を一つの三つ編みにした少女、エルザが止めるだろうと予想し、そして的中する。
エルザが止めても尚、愚痴する二人の少年に対してエルザが威圧気味に睨む。
そして、その様子から白い髪の少女、ミラが喧嘩を売り、第二ラウンドの喧嘩へと幕開けになった。
「相変わらずだなぁ…」
「ああ、そうだな…」
いつも喧嘩してはいるが、喧嘩するほど仲がいいという言葉がある。なら、今でも喧嘩している彼彼女らは仲がいいってことだろう…。
「あ、魔法しようとしてないかアレ」
「…まだジジイの悲鳴を聞くことになりそうだな」
止めたほうがいいだろうけど…まだ疲れて体をうまく動かせないので無理だな(棒)
軽くギルドの品物が壊れたりして、マスターが涙目になったというのは余談だったりする――――
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ