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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第9話 森に佇む化物
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けど前みてぇにいきなりいなくなんなよ」

「アレはウォーロッドさんに無理矢理に連れて行かれたんだよ…」

あの植物ジェットコースター体験…凄かったなほんと。あの人に手合わせしていたが、マジモンの化物なんじゃないのだろうか。前に共闘したブランも相当強かったし…、やっぱり世界って広いと実感する。


「やっぱり世界って広いよなぁ…」

「あ?なんだいきなり」

「ああ、いやさ、この前共闘した人や、ウォーロッドさんを思い出すとさ、ギルダーツだけじゃなくてこの世界には沢山の強者が居るのな、って実感して…」

修行中にもウォーロッドさんは自分より強いやつはわんさかいる、と言われたし、このフィオーレから一旦出て旅して強くなるのも手かもしれないのだろうか。

「…なぁに、オレたちもその強者たちより強くなるだろうぜ。今のオレ達は成長段階だが、限界があったとしても壊せばいい」

 とんでもないことを平気そうに言うラクサスにびっくりする。
 だが、それもそうだ。オレたちはまだ強くなれる、今は終点じゃないし、まだまだ上へ目指せる。

「なら、まずはギルダーツより強くならなくちゃならねえか」

「…おっ、そだな」

あのクラッシュ魔法には未だ苦労するが、強くなってギルダーツ本人にも勝てなくてはならないのなら、まずは破壊しきれない程の力を身につけるか、突破口を探すしかないだろう。オレは前者だが(脳筋2)


「んだとー!?オレのほうが強ええええ!!!」

「寝言は寝てから言えクソ炎!!相性的にこっちが強え!!」

騒ぎが聞こえたのでそちらにラクサスと目線を移すと、またいつもの光景。
上半身裸な裸族(グレイ)と、マフラーを付けたナツがまた喧嘩をしている。

そこを少し離れた所に、いつもの少年たちが喧嘩を繰り広げ、そしてこの後に紅髪を一つの三つ編みにした少女、エルザが止めるだろうと予想し、そして的中する。

エルザが止めても尚、愚痴する二人の少年に対してエルザが威圧気味に睨む。

そして、その様子から白い髪の少女、ミラが喧嘩を売り、第二ラウンドの喧嘩へと幕開けになった。



「相変わらずだなぁ…」

「ああ、そうだな…」

いつも喧嘩してはいるが、喧嘩するほど仲がいいという言葉がある。なら、今でも喧嘩している彼彼女らは仲がいいってことだろう…。


「あ、魔法しようとしてないかアレ」

「…まだジジイの悲鳴を聞くことになりそうだな」

止めたほうがいいだろうけど…まだ疲れて体をうまく動かせないので無理だな(棒)



軽くギルドの品物が壊れたりして、マスターが涙目になったというのは余談だったりする――――





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