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ハルケギニアの電気工事
第24話:不思議解明!そして大きなお友達!?
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です。

「精霊さん達。もしかして皆さんも秘石を作ってくれるというのですか?」

 そう聞くと、みんな揃って頷きます。ちょっと待って下さいよ。今のところ他の秘石は必要ないですし、もしもここで秘石を作ってしまったら、精霊がみんないなくなって自然界の全ての力が一時的にしても無くなってしまいます。そんな事になったら大変ですよ。

「申し訳ありません。皆さんの申し出は大変嬉しく思いますが、今のところ他の秘石を使う予定がありませんし、これ以上エルフの方達に迷惑はかけられません。必要な機会がありましたら必ずお願いすると思いますから、今日のところは我慢して下さい。」

 もう一生懸命お願いしました。これ以上廻りに迷惑はかけられませんからね。
 ちょっと不満そうですが、皆さん納得してくれたようです。助かりました。

[主も色々と気を使わなくてはならなくて大変じゃな。あまり気を遣いすぎて禿げないようにすることじゃ。]

 嫌なことを言わないで下さい。この年で禿げたらたまりませんよ。
 火石は無くさないように『王の財宝』にしまいます。制御の仕方もアルメリアさんに聞いておかないといけませんね。

 これで一段落と思っていると、精霊さん達がざわざわとしだしました。何かあったようですが、言葉が解らないのが難点です。何があったのか確認しようとしていると、『ヴァルファーレ』が言いました。

[主よ。大きな力の持ち主が近づいてきておる。気を付けるのじゃ。]

「アルメリアさん。何か近づいてきているそうです。気を付けて下さい。」

「解った。」

 いったい何が来るのかと身構えていると、南の方から何かが飛んできます。近づいてくるに従って、だんだん身体の色が赤いことやかなりの大きさであることが解ってきました。どうやら全身火の塊のような人型の巨人です。これってもしかしてもしかですか?
 巨人は僕たちの側まで来ると空中で止まり、大きな声で言いました。

[この辺り一帯の我が僕達が消えた。変位の中心を見に来たが、この場にいるのはおまえ達だけのようだ。察するにおまえ達がこの変位の原因と考えるが間違えないか?]

 どうやら、『ファイアリー』達が大勢いなくなったことで火の上級精霊が出てきてしまったようです。確かに原因となったのは僕ですから、説明も僕がしないといけないのでしょうね。

「火の上級精霊とお見受けします。私はアルバート・クリス・フォン・ボンバードと申します。あなたの僕と言われるのが火の精霊のことであるのなら、たしかにその原因は僕にあります。」

[おまえは人間のようだな。それに一緒にいるのはエルフか。そちらの方は初めて見る方だがおまえの仲間か?]

「はい。こちらは『ヴァルファーレ』と言います。この世界ではない異界の住人で、
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