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異世界にやってきた俺は、チート能力を駆使して全力でスローライフを楽しむ!
解放しました
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あ、えっと、そ、その話はまたにしましょう。今はここからのだしゅつが先です」
「……」

 不審そうに俺を見る彼女にそう返してから俺は、そこで彼女の名前を聞いていないのに気付いた。

「あの〜、名前を聞いてもよろしいのでしょうか」
「ん? そういえば恩人なのに名前を名乗っていなかった。失礼した。妾の名前はレオノーラじゃ」
「可愛い名前ですね。俺の名前は霧島颯太です。ソウタと呼んでいただければと」
「そうか、ではソウタとよばせてもらう」
「はい、それともう一つよろしいですか?」
「なんじゃ?」
「罠を避けて移動する関係で、抱き上げて連れて行っても構わないでしょうか」

 その方が罠にかからずに移動できてよかったからなのだが、レオノーラが顔を赤くしてから、

「う、うむ。お、おぬしがその方が楽なのであれば」

 そう答えたのだった。


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