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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十話 カロリーネ皇女殿下の決意です。
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、ついでその持ち主の顔を見た。
「正確に言えば、もう一人あなたと同じ転生者がいるはずですけれど、主要な元凶はあなた一人だといっても過言ではありません。」
10秒ほど固まっていたカロリーネ皇女殿下は呪縛から解放された。私が!?この元凶の原因!?なんで!?
「ふざけないで!!!!」
大声が出た。もう誰が聞いていようと構うものか!!どうして、どうして私が加害者にならなくてはならないの!?こっちはむしろ被害者なのに!!!
「この世界、一度巻き戻されているのですよ。」
「・・・・・・・・・・?!」
一瞬何を言われているのかわからなかった。巻き戻し!?ドラマにある設定の事を言っているのか?
「いったい何を言っているの・・・?」
「言葉通りです。いったんこの世界は銀河帝国に統一されているのですが、それが巻き戻されている状態と言うわけですね。」
「・・・・・・・?・・・・・・確かに転生者という存在そのものが異質だから、それもあり得ない話ではないのだろうけれど・・・・・いったいどういう事?それが何だっていうの!?」
「あなたがラインハルト麾下の諸提督を取り込み、そしてラインハルトを殺し、ゴールデンバウム王朝の女帝となって、最終的には自由惑星同盟さえも滅ぼして傘下に置く。それが巻き戻しの前の結末です。」
「・・・・・・・・!」
カロリーネ皇女殿下は胸に一撃を受けた様に手を当てた。それは、まだ皇女殿下であったころ、実際に自分が夢を見ていた理想そのものだったのだ。
「けれど、それを喜ばないヴァルハラの神々がいたわけです。そしていま一度時を戻し、今度はラインハルトに味方する英雄たちをこの世界に送り込んだ。結果、あなたの野望は阻まれ、こうして自由惑星同盟に亡命した形になっています。」
「まさか・・・・そんな・・・・・。」
その言葉を言うのがやっとだった。それほど今の言葉の発する衝撃はカロリーネ皇女殿下を打ちのめしたのだ。この私が、この私が掌の上で踊らされていたというの?今までの事は、全てそうだったというの!?
久しくあきらめの境地の海に沈んでいた火種が一気に火を噴きだしたかのようだった。
「ふざけないで!!!」
カロリーネ皇女殿下は相手に詰め寄った。
「そんな人の人生を、弄ぶような真似なんて、許さない!!」
「あなたはラインハルトの歩むべきだった本来の人生を消し去ったのですけれど?それも一方的にラインハルトをいたぶって、彼の姉君まで人質同然の扱いをし、彼を死地に何度も追いやり、最終的には反乱罪をかぶせて処断したのです。」
「それは・・・・!そんなことは記憶にないし!!」
「当り前です。だからこそ時は戻ったのですから。」
カロリーネ皇女殿下は激しく首を振った。こんなことはばかげている。目の前の人間は気が狂っているのだ。
「でもね、それは
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