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レーヴァティン
第五十三話 水の都にてその十

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 まずは屋敷の門番に話した、門番は派手なタイツと上着の上に鎧と兜を身に着けハルバートを持っている。その二人いる門番達にだった。
 久志は軽くだ、こう声をかけた。
「この屋敷の中に今話題の吟遊詩人がいるんだよな」
「そうだが。あんた達は何者だ?」
「旅の冒険者だよ」
 久志は笑って門番に答えた。
「この世界を救う為に今はあちこち旅をしてるんだよ」
「胡散臭いことを言うな」
「普通はそう思うだろ、けれどな」
 久志は笑いつつ腰の剣をに顔をやってそのうえでまた門番に言った。
「この剣何かわかるか?」
「?えらくでかい剣だな」
「ああ、これはちょっとやそっとのものじゃないぜ」
「業物みたいだな」
 門番の一人は怪訝な顔で述べた。
「それはわかるけれどな」
「他に何かわかるかい?」
「いや、全然な」
「そうか、じゃあどう言えばいいか」
「ああ、ここは僕が出るよ」
 こう言ってだ、源三が出て来てだった。 
 自分の持っている道具である賢者の石を出してそこからダイアを幾つも出してみせてだ、二人の門番達に見せて話した。
「これはわかるよね」
「!?まさかその宝石は」
「ひょっとして」
「そうだよ、賢者の石だよ」
 急に出てきたダイア達を見て驚く門番達にだ、源三は笑って答えた。
「この石はね」
「おい、この石を持ってるってな」
「しかもあの剣だってな」
「あの噂のか」
「他の世界から来たっていう」
「そうなんだ、僕達がその外の世界から来た者達さ」
 驚く門番達に明るく話した。
「まさにね」
「そうなのか」
「あんた達がか」
「あの吟遊詩人も言ってるけれどな」
「そうだって」
「その吟遊詩人に会いに来たんだよ」
 まさにとだ、久志は門番達にあらためて話した。
「俺達はな」
「それでか」
「今から屋敷の中に入りたいっていうんだな」
「そうしていいか?」
 門番達にあらためて問うた。
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